東証のシステムダウンのニュース。 3時間にわたり、2520銘柄の取引が前面停止したのだそうだ。
* ラジオのニュースを聴きながら、関係者はさぞあわてたことだろうと思う。
自分をスルーしていく情報やモノを、自分の存在意義にする生き方がある。 最新の便利な製品、流行の服、利益のあがる投資の情報。 自分という市場の出来高こそが成果になる生き方。
それは、一見自分で漕いでいるようにみえるけど、 実は周りの風景が動いているボート遊びみたいなものである。 あらゆるものが手に入るし、どこへだって行かれるけれど、 本当はどこへも向かっていないし、一ミリだって動いちゃいない。
それはそれでよいのだと思う。 それで幸せを感じられるなら、実にうらやましいとさえ言える。 市場のシステムが複雑になればなるほど、それは逃れられない生き方だ、とも思う。
しかし、「本当は舟は動いていないのではないか」という ぼんやりした不安や焦燥感は必ずついてまわるから、 それとどう向き合うかは、考えておいたほうがいい。 そして、いよいよもう駄目だと思った時には、 それがどんなに不器用で醜くても、自分の力でボートを漕ぎだす勇気も。
2004年11月03日(水) お家に帰ろう
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