体調不良。
咳止めのために数滴たらしたラベンサラの、強烈なはずの芳香が、まったく感知できない。 嗅覚が失われていることに、ようやくそこで気がついた。
視覚ほどには生活に影響を及ぼさないけれど、 聴覚ほどには私の楽しみを奪わないけれど、 嗅覚は、五感の中で一番大切にしている感覚なのだ。
記憶に直結して、今ここに存在する自分の前後の文脈をつけてくれる、 私にとってはそんな大切な感覚器官なのだ。
だから、何だか寂しくて仕方がない。 ずっと何かが損なわれているという気持ちがついてまわる。
2004年10月19日(火) 運転憎悪
|