本日上京。あっちはもう汗ばむ暑さだろうなと覚悟する。
テレビを見ていないので皆目わからないのだけれど、福知山線の車両脱線事故に関して、マスコミによるバッシングが止まないのらしい。
つい半月前に中国で起きた反日デモと全く同じ、群集に紛れ客観性を失った人間の醜さが露呈している。中国人の民度が低いと言い放っていたようだけれど、それは一体どの口か。
かように、醜い振る舞いは誰にでもおこり得る。今の私の流行からいくと、悪の分析が足らないからこういう落とし穴に落ちるのだ、ということになる。法にふれるようなことはしていないし、これからもしないだろうという自分への信頼は、善なる自分でいたいということに多少の安心を与えたとしても、それは勘違いか幻にすぎないと思う。
法に抵触することはもちろん悪いことに違いないけれど、それだけが悪なのではない。そもそも悪というのはそんなに社会に馴染んで存在するものではない気もする。
法律というのは確かに社会に不可欠なルールだ。働くようになってからの私には「世の中は法律と金」というゆるぎない認識もある。しかしどうやら世間というのは、法律という補助具に頼りすぎて、思いやりとか道徳という筋力を失い、それなしには立つことも歩くこともできなくなってしまっている気がする。だから「そんなの当たり前」と言いたくなる馬鹿みたいな法律が、ばんばかばんばか生産されるのだ。
2004年05月09日(日) さらば黒ヒョウ
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