浅間日記

2004年11月30日(火) 空調考

朝、寒いさむいとAが泣くので外をみたら、雪だった。初雪である。

スカスカの家だから、
部屋全体を暖めようなどという贅沢は、もうはなからあきらめている。
だから、部屋は寒くても身体は暖かく、という方向で対策するのだ。

まず頭部からの放熱を帽子でバリア。
次に、首と名の付くところは全て一枚多く被覆する。
なくてはならないのが、厚手の靴下。
血管やリンパ節の集まっているところを局所的に暖めるのが、
効果的に体温をキープするポイントだ。

最後の仕上げに、白金カイロをジーパンの後ろに挿む。
使い捨てのカイロよりも熱が力強く、「火の塊を身につける」というのも何だか粋だ。
かすかに香る炭の匂いも好きだ。
これで、熱い朝風呂に入っているように身体全体が温まる。

そうしているうちにポットに熱々のお湯が沸くので、
ショウガの蜂蜜漬けをこれで割り、今度は身体の中からも暖める。



胃がカーッと温まるのを感じながら、
空調暖房というはいつ頃から普及したのかなあと思う。

確かにそれは、部屋の寒さとは無縁で素晴らしいけれど、
空気が乾燥し喉がガラガラとか、ウィルスが蔓延しやすいとか、
いいことばかりでもないと思う。
それにどんなに部屋の温度が上がっても、
ポカポカする、という感覚ではないように思う。

朝の台所で白い息を吐きながら考えた負け惜しみであるが。


 < 過去   INDEX  未来 >


ipa [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加