浅間日記

2004年07月07日(水) カッターナイフ前夜

事務所にて色々な片付け。
私は、あと数日で、給与所得者ではなくなるのだ。



昨日のAは不機嫌で、「ダメ、馬鹿!」を連発しHをむっとさせていた。
親に向かって馬鹿などとは、
口にした時点で張り手が飛ぶ厳しい躾の元で育ったHにとって、
こういうことは黙認できない事態なのである。

それを承知で、私は「馬鹿ですいませんねえ」と受け流す。
罵詈雑言を封印しても、他の何かで噴出するだけだ。
例えば、カッターナイフとか。

A本人が、本当の意味ですっきりと救われる為には、
怒りをコントロールしたり、問題を解決する手法を
学んでいくことしかないのである。

そしてこれは、とても孤独で厳しい訓練だけど、
子どもというのは、感動的にやり遂げる力を持っているのだ。



ぬかに釘の反応で、攻撃をやり過ごしたあと、
何が不満だったのか、どうしたかったのか、
膝の上にのせて、Aにヒアリング調査する。

こうだったの?と聞くと、黙ったままうつむいて小さくうなづく。

新潟県の小学校六年生の男の子も、
今ごろこうしたやり取りをしているのだろうか。


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