このごろの。
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2002年10月26日(土) 三島 Pam

恩師に誘っていただいたので

静岡の三島にできたPamという美術館の

「原弘賞のクリエイターたち-2」のオープニングに行く。

建築自体も開放的かつ美しいところでした。

この企画展に展示しているのは

勝井三雄/仲條正義/原研哉/近藤一弥/木下勝弘

のそうそうたるメンバーたち。

賞をとった作品と新作が並べられていました。

この美術館は田中一光さんの尽力でできたところなのですが

その後を引き継いでキュレイターをしていた小池一子さんの

心づかいも素晴らしかったように思いました。

小池さんの挨拶で泣きそうに。。。





原研哉さんは無印良品の新しいポスター群。

シンプルだけど並ぶと壮観。

はやく街にあふれてほしい。

近藤一弥さんは安部公房全集の装丁で受賞したのですが

今回の展示も安部公房で写真と映像を使ったインスタレーション。

安部公房がだいすきな時があって「飛ぶ男」とかが

モチーフだと気づいたときトリップしそうになっちゃいました。

木下勝弘さんは田中一光へのオマージュ。

日記を交えつつ生前の先生の言葉をポスター化。

どの言葉も大切にしまっておきたいと思いました。

勝井先生の展示は新たに作られた本。

なんともいえない。いくらでもいいからと(かなりの)覚悟を決めて

予約してきました。手元で見ないと到底読み込めるものではないの。

簡単に言うと地球の土と生命の歴史の本。




2階にある常設展示室には原弘のアーカイブが。

これも見ごたえが充分。

FRONTはもちろん年賀状まで揃っています。

梶井基次郎「檸檬」など数々の名作も

原弘の手になるものだと知って感動。

このアーカイブのキュレイターは川畑直道さんで

オープニングのお土産が

川畑直道「原弘と『僕達の新活版術』」で

これはものすごくうれしかった。注文する直前だったから。



大学時代の先生たちも多数集まりやや緊張。

近況を聞いてくれるのがうれしい。


その後 一緒にいった仲良しの女性と先生二人で話しこんだ。

プロダクトの話から教育の話まで。

本当に熱心な先生たちで不出来な自分が恥ずかしくなる。

日本のプロダクトを嘆いて「デザインは滅亡してしまうよ」と

真剣に言っていたのが心に残りました。


いっぱいいっぱいの土曜日。







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