taidanarunichijyou
見てみますか?

2009年11月02日(月) 逢いに行く?

私が一方的に
7歳年上の彼を知ったのは
私が17歳の夏も終わる頃。

私が彼に声をかけられたのは
19歳になったばかりの
怖いもの知らずだった頃。

私が切り捨てられた(と思い込んだ)
のは21歳の夏。

私が同じ東京にいるなら
偶然逢えるかもしれないと思って
上京したのは
私の21歳の冬が始まる頃。

本当にこの広い東京で
大きくて有名な商店街の向こう側から
彼が歩いてきて
私はドキドキしながら
声をかけて
連絡先を交換したのは
赤坂の店から帰りの、22歳の冬。

新しく好きな人が出来たのは
六本木に勤めて慣れてきた23歳の秋。

彼が失踪したのは
私が23歳の冬。

以来音信不通。

SNSを始めてすぐ、足跡とやら。
2番目に踏んだ人が
失踪した彼だった。

切っても切っても切れない縁が
世の中にはあるんだなと思った。

再会を果たしたのは
私が29歳の冬。

そしてまた、
連絡を取るようになり

ふと、
自分の中で

この先の未来に、
彼に逢ってお話をする事はないだろうから
最後に逢いに行こう
11/12名古屋まで。
なぜかそう思った。

逢うときは
いいホテルのいい部屋だったけど
もう名古屋には何年も行ってない。

いいホテルも老朽化してるだろう。

私たちはお互い歳を取った。
強い感情ももう無い。

音楽の世界で成功したけど
心がもろい人だというのは
自分が同じ病を持って、
自分が同じプロデューサーに
指示されるようになって
しみじみわかった。

あとは、一行のメールを送ればいいだけ。

「12日、いくよ。」


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すみれ