taidanarunichijyou
見てみますか?

2006年04月20日(木) 絵描きの時期。

幼い頃から妄想族だった私は
小学校の文集かなんかの尊敬している人に
と、ある小説家の名前を書いた。

みんなが保母さんやお嫁さんと書き記す
将来の夢の欄には、小説家と書く程
渋い子供だった。

もう少し大人になったら、
自分は漫画家になるモノだと、
信じて疑わなくなった。
好きな絵を毎日毎日模写していた。

それからさらに大人になり
絵を描くのはやめた。
だって、
その時の私のすべては、あのひとだったから。

表現したい物なんて
私には何も無かった。

東京に出てきて
それから数年、また絵を描き始めた。
そしてやめた。
また絵を描き始めた。

私は、「自分はひどく欠落している人間だ」と
感じるたびに、絵を描き始めるようだ。

そもそも、
欠落感の自覚が無い人間は
何かを表現しようなんて思わないだろう。

欠落した部分を何かで埋める為に
人は表現に走るんではないかしら。

欠落した自分の分身を
彷徨いながら探して、
久しぶりに見付けた
その分身はやっぱり表現者だった。


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すみれ