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寿庵覚書
jyuan
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2001年10月16日(火)
遅すぎる知らせ

悪いニュースはたいていの場合、
遅れてやってくるみたいだ。
古い友人が亡くなった知らせを受け取ったけど、
既に半年以上経っていた。なぜ、もっと早くしらせてくれなかったのか、
と、思うのだけど、それぞれに事情があるらしい。

無念だったろうと思う。同じ年だけに、身につまされる。

自分には養うべき家族がないからよくわからんが、
残して先に行かねばならないのはつらいに違いない。
想像するしかない。

またいつか会えると思って気にもしていなかったが、
突然いなくなってもう二度と会えないのは不条理だ。
しばらく会っていなかった相手なら、なおさら。
まだ、あいつが逝ってしまったという実感はない。

もう手遅れだ。何をするにしても。

最後にあったのはいつだったか、もう思い出せない。
記憶に残っているのは、学生時代の姿だけだ。
そのうち会えると思っていた相手と永久にあえなくなるのが、
死ぬということらしい。本当に不条理としかいいようがない。