悪いニュースはたいていの場合、 遅れてやってくるみたいだ。 古い友人が亡くなった知らせを受け取ったけど、 既に半年以上経っていた。なぜ、もっと早くしらせてくれなかったのか、 と、思うのだけど、それぞれに事情があるらしい。
無念だったろうと思う。同じ年だけに、身につまされる。
自分には養うべき家族がないからよくわからんが、 残して先に行かねばならないのはつらいに違いない。 想像するしかない。
またいつか会えると思って気にもしていなかったが、 突然いなくなってもう二度と会えないのは不条理だ。 しばらく会っていなかった相手なら、なおさら。 まだ、あいつが逝ってしまったという実感はない。
もう手遅れだ。何をするにしても。
最後にあったのはいつだったか、もう思い出せない。 記憶に残っているのは、学生時代の姿だけだ。 そのうち会えると思っていた相手と永久にあえなくなるのが、 死ぬということらしい。本当に不条理としかいいようがない。
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