母を後期高齢者健康診査に連れて行った。 大きな問題もなく(スットボケ以外)唯一乾燥肌でカイカイしていたところにお薬を頂いた程度。
採血があったので病院の後に食事へ。彼女のご希望はお寿司。お気楽に行けるチェーン店へ向かう。
賑わう店内で、タブレットを見たり周囲の客を眺めたりと楽しむ母に、食べたいものを訪ねながらちゃちゃっと注文した。
しばらくして私の2つほど斜め後ろのほうに来た客を興味深そうに見ていた彼女が小声でささやき女将のように言い出す。
「ねえねえ、後ろの女の人二人組、さっきからわざわざ大袈裟に椅子を拭いたりテーブル嫌な顔して見たり、レーン見たり神経質そう」
へー、そーなんだと別に見もせずに相づちを打つと、興味を示さない私にこうおっ被せてきた。
「神経質そうにしてるわりに自分たちはルンペンみたいな服着てて、まずは自分の身だしなみくらい清潔にしてから来なさいよって感じ」(小声)
吹いた。 でもってそっと振り向いた。 まあ、うん、彼女の嫌いな感じの中年女性たちだな。
件のお二人はどうやらテーブルが気に入らないのかメニューが気に入らないのか、はたまた注文方法がわからないのか店自体が気に入らないのか、ずっと神経質そうな顔のまましばらく滞在した後、注文もせずに店を出た。
「は、帰っちゃった。何様かってね」
私は一人、口の中で笑いをかみ殺す。
いやしかしルンペンて久々に聞いたわwww
うちのいにしえのお嬢様はほんとにお口がわるうございます。(小声なところだけ無駄に上品)
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