Dynamite徒然草
Dynamite徒然草

2018年03月30日(金) さくらと、うみと、真っ黄っ黄ーと。

花見に行こうと従妹が言うので
ごく普通の
そう、デパ地下でお花見用にかわいくちまちまっと作られたお弁当でも持って
舞鶴公園または西公園にでも行くのだろうと思ったところ

「能古島へ行こうよ」

なんてもう
完全想定外の場所を言われ
自分の記憶の中の
「能古島について」の章を一生懸命探しまくってみても

高校生の頃の遠足で
ただなにもない芝生の上で
ごく普通の弁当を食べた記憶しか蘇らず。

あとは井上陽水がギターをひきながら眠れそうにない眠れないと歌っている横で
タモリが能古うどんを食べながら
「うどんにコシはいらない」とつぶやく姿などを想像するような
とんだ迷宮に入りこむのでありましたが。


こうなったら能古島を堪能するしか、この迷宮から抜け出す方法はないな。

ってなわけで天気が良すぎるとある日に
息子と私と従妹家族で
能古島へ渡るべく
まずは渡船場へ。



いきなり私の好物であるところの「足場」と出くわし感動。渡船場に足場。五十路感激。

定員260人の小さめなフェリーが満員の客を乗せて出港・・・
したと思ったら数分後には入港。



能古島へは、あっと言う間の船旅なのです。

それからバスを待つこと10数分
満員のバスに揺られて10数分
途中、檀一雄の歌碑があるだろう方角とか
古墳や万葉歌碑のあるだろう方角が気になりつつも
今日は花見だ花見と自分にいい聞かせようとしたところ
結構な坂や急カーブに
ちょっとしたアトラクション気分で笑えてきて古墳を忘れ。

到着したのは「アイランドパーク」
わくわくわくわくココナッツ的な感じですが今は春。
チャゲ&優子はおいといて
公園へ入場するのです。



ちょっと懐かしい気がしてきたかもしれない景色。
でも思い出せない。
でもなんか
ああ、こんな感じだったかもって。

ここを左よりにまっすぐ行くと、火曜サスペンス的な崖っぷちと海になるんで
こっち行けよ的な明るい道のあるほうへ、ぶらぶらと歩き
途中になんか昭和チックな建物があるエリアを抜けて
目の前に広がったのが

はい、今日のタイトル。



さくらと、うみと、真っ黄っ黄。




さあ、みなさん
このあと私はきっとこの菜の花畑の中に入って
写真を撮っただろうととお思いでしょう?

残念でしたー

写真ではにおいが伝わらないのが残念ですが
このおびただしい菜の花のにおいは
けっこーキョーレツなんでございます

鼻の穴にティッシュでも丸めて突っ込まなければ
そんなこと無理!
無理ーーっ


というわけで
少し離れたところから
愛でました

それは遠くからでも十分すぎるほど春でしたから。

そうです
あと数日で息子が東京へ行くので
私はこの春を楽しみたいのです。

そうです
従妹は別れの宴の場に
ここを選んでくれたのです。

この景色を眺めながら
従妹家族と私と息子は
これから先もずっと何も変わらないかのようにバーベキューを楽しみ
明日もあさってもまたせいぜい離れて25キロの距離にいるかのように
今度は夏休みにプールに行こうなどと
そんなことが可能みたいな感じで
いつもと変わらない会話を楽しんでいるのです。

3日後には1000キロ先に進む君と
この景色の中で食べたバーベキューは
美味しくって煙たくってみんなで笑ったね。




さくらと、うみと、真っ黄っ黄ーと、
そして
真っ青すぎる空に

飛行機一機。


だいすきだよ。この世の中できみがいちばんね。


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書いてる人 : Dynamiteおかん