谷原某の妙な笑顔が気になって 「ハンサム★スーツ」をみにいきました
何がアレってやはりあなた 私的には中条きよしがしょっぱなからイイ味出しててたまりませんでしたね さすがは折れたタバコの吸殻で愛人の嘘を見抜くだけの人物であります
さて これはいわゆる世間一般で評価されるところのブサイクがハンサムになったとたんに周囲の反応が180度変わったことで味わう喜びと疑問と虚しさを表現した娯楽映画。
これを観ていて 私はふと 過去の同僚女性を思い出しました
彼女は学生時代、同じサークルの先輩に恋をしていたけれど 当時の彼女はデブ子ちゃん 憧れの先輩は見向きもしてくれないまま卒業
その後彼女も卒業し就職 なれない仕事に精神的に参り 追い討ちをかけるように肉親が亡くなり 悲しみと心労で食欲もなくなりみるみるうちに激ヤセ
数年後、サークルの同窓会があり そこで憧れの先輩と再会したところ 激ヤセしてスリムになったカラダと同時に それまで埋もれていた本来の目鼻立ちを取り戻した彼女に先輩すっかり一目惚れ 逆に告白されて結婚に至ったという まだ新婚さんだったその知人は ご主人との馴れ初めを話して聞かせてくれたのでしたが
この元同僚の話にしろ ハンサムスーツにしろ つまりは 相手が生理的に受け付けないような見た目では 何のとっかかりも得ることはできないだろう、と
そういうことなんですよ
デブだった彼女はデブには決して振り向かないハンサムな先輩に憧れ続け ハンサムな先輩はデブな彼女には何の興味もなかったけど スリムな美人に変身した元デブの彼女にはあっという間に恋をした
ひっくり返せば デブだった彼女だって不細工な先輩には決して憧れることはなかったのですからして
ですから デブだった彼女に決して振り向かなかった彼が、美人になったとたんに告白してきたことを「それは如何なものか」などと責めうることはできないわけであります。
しかしながら 単純に「では見た目がタイプであればそれで万事OKであるか」 ということではないのが人の心の面白さでありまして
私が思うにこの場合 彼女が先輩に振り向いて欲しくて無理して激ヤセして必死でおしゃれして むやみに先輩を追いかけまわしていたのであれば結果はまた別モノになっていたような気がするわけですよ
公私共にストレスを感じながらも仕事に一生懸命に取り組んでいた当時の彼女は、単に痩せて美人になっただけでなく、彼女の本来持つ内面の魅力を一層ひきだし際立たせたのではというように私は感じたわけであります
要は 「ストレスやコンプレックスから逃げたら負け」 という結論でいかがなものでしょうか
投げたらあかん 逃げたらあかん 天童よしみも 生きて〜いる〜
というわけでどちら様も レッツ、ハンサム!
|