人魚っていうと 私なんか小川未明の「赤い蝋燭と人魚」を思い出すわけですが きっと幾つになってもヲトメチックな皆様方は ディズニーのリトル・マーメイドなんかをイメージされるわけですよね いい思考回路ですよ 私のようになってはなりませぬ なりませぬようくれぐれも
それはさておき
昨日は息子につきあって お友達と一緒にゲゲゲの鬼太郎を見に行った四十路です もちろん私も入場しましたよ スクリーンで ゲゲゲを ゲー
で 今回はまったく予備知識ゼロで見たんですが あなた まさか「ぬらりひょん」を緒形拳が とか まさか愛ルケなあなたが「濡れ女」だとか まさか「蛇骨婆」を冬彦さんが、とか
ほへーーーーーーっ
ってな感動がありましたよ
個人的には蛇骨婆の笑い声にハマッてしまいました
で 「濡れ女」ですが この妖怪、もともと人魚なんですね 人魚が人間と恋に落ち、魔力でもって人間になったんですよ ところがいろいろと悲劇があって 彼女は憐れな妖怪になってしまったわけなんですな
悲劇的なところが小川未明的人魚と似ております
さて この夏の人魚といえばもうひとつ
ポニョ
これも魚が人間になろうとする話らしいですね まだ見てないんで詳細はわかりませんが 小さな子ども同士の絆モノみたいなもんでしょうか 人魚が持つ本来の悲劇的要素はさほどないかと思われ
リトル・マーメイドもディズニーらしくハッピーエンドでしたよね? まあ 人魚の描き方もさまざまでありますが
しかし 私は 人間と、こういうものは 互いがよくても決してまわりは認めない世の中であるという真実に 甘いベールをかけたくはありませんですね
理想は理想 現実は現実
人間世界の現実はやはり大抵が小川未明寄りなのです
とは言えど やっぱり愛に救われるといいよね
愛は地球を救えなくても 心は救えるかもしれない、かな。
兎にも角にも 蛇骨婆はいい味出してます。←そっちかよ。
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