新築の家で二人の子持ちのママが叫んでました
「いやーっ、床におもちゃ落とさないでーっ」 「ああーっ、ひきずったら傷がつくーっ」 「やめてーっっ...」
新築病。
小さな子供がいたら そりゃモノは床に(故意にでなく)落下させることはあるし ていうか
傷ひとつない新築の家に 今後も絶対傷をつけずに現状維持したいと常に考えて住むなんて ストレス以外の何物でもないような気がするんですが
いや もちろん私みたいに気にしなさすぎなのもどうかと思いますが でも家なんて消耗品なので 気をつけるところは気をつける でも 万一傷がついたら修理、補修する みたいな考えではダメなのかしらと 子供の後ろをキャーキャー言って追いかけまわしているママをみてると 人生、無駄なことに神経使ってお疲れ様でございますと 手をあわせたくなる私であります
福岡に住んでいたとき 震度6の地震を経験し しかも13階だったので震度6どころじゃないだろう激しい揺れで 陶器やガラス製品のものの大半が数十秒で粉々になるのを目の当たりにしたので しかも 高価なものほどいとも簡単に、まっさきに砕け散るという法則も知ったのでw なんていいますか モノはいつか壊れる 傷がつく と それをほんとに思い知ったんですよ
人の心もしかり
人と付き合えば必ず傷つくこともあるし不愉快なこともある 相手が100%自分を心地よくしてくれるなんてムシのいい話はないし いつも相手が自分を満足させてくれる付き合いなんてありえないし
でもいちいち細かいことでいちいちむやみに傷つく人が多すぎる昨今 なんていうか 病的に「私って傷つきやすいから」とか 病的に「うちの子、傷つきやすいから」みたいな人増殖中
だからどーしろってのよ? だから特別扱いしろっていいたいのかな? だから気を使えと?
いやいや 私だったらおつきあい御免こうむります
友達とは気兼ねなく楽しく過ごしたいのに 「あなたがいまジュース飲んでるそのグラス、何十万円もする×××のものなのよ。少しでも傷がついたら困るから、慎重に、大事に扱ってね」 なんて言われたら 口紅ついただけでも因縁つけられそうだから もう「ごめんくださいませ、おほほほ」で永遠にさよならでしょう
車だって乗ってればいずれは傷もつきますよ 傷ついたら修理すればいいだけなのに 傷がついたと激しく気にしたり落ち込んだり嘆いたり 傷つけないでとヒステリックに騒いだり
...別に私の心が痛むわけじゃないから、そういう繊細な人はそれはそれでかまわないんですけど
モノはいつか傷つくし壊れる 人付き合いも知らないうちに傷つけたり傷ついたりするもの だから 「絶対傷つけない、壊れない、壊さない」ことを前提に 何かと向き合うのって 恐ろしく気を使うものですやね?
傷つけてほしくないモノなら箱から出さなければいいし 他人に使わせなければいい
でも 人はそうはいかない でもそれを他人に神経質に求める人が増えてきた そんだけ神経質な傷つきやすい人が増えてきた?
いやーーーとどのつまりは 傷ついた部分を自分で補修したり修理したりすることを頭っから放棄しているというか 傷ついた自分の心を自分で修復し、今後の対応や対策を学ぶなんて考えはハナッから無く むしろ 「傷つけた相手が修復すべきであり精神的な賠償を...」ってな考えの人が増えつつある傾向ってことかもしれない
まあ 大人はそういう人から離れる術も選択肢もあるからいいんだけど
自分の家の中で親を傷つけないために少しの粗相も笑って許してもらえない小さな子供を見てるのはちょっとかわいそうかな...
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