いやー 田中邦衛のくちびるってチンパンジーのソレくらいよく前に突き出ますよね。
とまあ、それはさておき
過日、私は、蛍を見たわけで。
あ、くどいようですが中嶋朋子とは違いますよ。わかってますよね?
だから 蛍を見たんですよ。
蛍を見に、遠くまでドライブに行っちゃったりなんかしたと思ったあなたは都会もんだーねー。うらやましいだに。
車でホンの2〜3分も走らない同じ町内にて 田んぼの横を流れるきれいな小川のせせらぎに沿ってイルミネーションのようにひかる蛍の群を、夫と息子と私の3人で見に行ったんです。
幻想的というか なんというか
私が生まれ育った(20歳まで住んでいた)ところは 福岡市の繁華街・天神から車で10分ほど南にある町だったので 周囲は大きな道路や商店や会社や学校やアパートやビルが立ち並んだ たいした自然もないところだったので 「子供の頃に見た」なんていう光景ではないんですが
それでもどこかしら 「懐かしい」と感じるような感覚になったわけです。
夫は夫で、私とは23歳も離れていますが 彼もまた 生まれも育ちも博多のど真ん中。 生まれた頃から近所に映画館や歓楽街のあるところで暮らしてきたので この光景を「原風景」とはまったくもって言えないわけですが
彼がしみじみと言いました。
「いいところに引っ越してきたなあ....」
私もこの蛍の小道を歩きながら 同じように感じていたので ただただ頷きました。
私たちの前を、息子が探検気分でどんどん歩いていきます。
家のすぐ横はいつも車が走り 夜、外に出てもいろんな店の灯りがついていたり
それが「当たり前」だった私と夫に この町は、私たちが原風景として持ち得なかったものを 季節ごとに与えてくれるのだと
ふたりして気付き ふたりしてあらためて
ここで私たちの子供が 成長期を過ごしていくことへの喜びと期待としあわせを しみじみ感じたのでした。
よい、夜でした。
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