2006年12月25日(月) |
クリスマスに夫がバカを救った話。 |
昨夜はクリスマス・イブ。 我が家に大人6人、子供4人が揃い クリスマス色の全くないクリスマス会が催され
子供はチキンと手巻き寿司をたいらげるとプレゼントに喜びゲームに興じ 大人は刺身とナマコで酒宴。
クリスマスにナマコ食ってるのは我が家くらいなもんでしょうか、どうでしょうか。
久しぶりに飲みまくった私と夫は 翌朝 微妙に昨夜の酒量を反省しつつ これから仕事の夫を福岡に送るべく また、私と息子は福岡のお友達のお宅へお邪魔するお約束の為 私の運転する車に乗り込みました。
さて 我が家は高台にある住宅街であります。 坂道を下るとJRの踏切があり 踏切の10数メートル先には信号があります。
遮断機はあがっており 信号は赤になったばかりでした。
私の前の車が進むのを見届け、もう一台軽く先に進めそうなスペースを確認したので私も前に進みました。私の車の後ろはオレンジのデンジャラス・ゾーンです。
と その時 ルームミラーに私は「あり得ない光景」を見ました。
私の後方にいた青い車が 私のあとについてそのまま当たり前の顔で私のすぐ後ろにつき、線路の途中で停車しているではありませんか???
我が目を疑いつつもういちどルームミラーで確認しました。 平気な顔で線路内にずーっと停車したままの車の運転手は、30歳代くらいの母親で、しかも助手席と後ろの席を行ったりきたりしている小学生くらいの娘まで乗っています。
「ウソでしょ???何考えてんの後ろの車の女???」
と私が驚きの声をあげると、後部座席に息子と座っていた夫がやおら後ろを振り向き
「こいつ危ないのがわからんとか?子供ものっとーやないや?」
と後ろを気にし始めました。 信号はまだ青になるようなタイミングじゃないんですよ? 今ならまだ対向車線に車がきていないんだから、動けばいいのに??と思いましたが、ルームミラーでみる後続車の女は全くの平気顔。ちょっと?頭おかしいの?それとも死にたいの??無理心中???
・・・案の定、踏切の警報が鳴り始めました。
そりゃ鳴るわ!だってここはJRの踏切。大分、長崎、鹿児島からの全ての列車が合流してなだれ込み、数分間に何本もの列車が通過する線路なんですて。
ところがそれでも後続車の女は対向車線に行く気配も戻る気配もなく、ただ「?」ってな顔で止まったままです。 もちろん前の信号は赤のまま。最前列の車だってこれ以上進めば国道を激しく行き交う車と衝突します。
間もなく遮断機が下り始めたそのとき 私の夫が車のドアを開けて飛び出していき、遮断機を手を止めて後ろのバカ女を誘導しようとしました。
が 対向車線に出ろと促しても動かないバカ。 あげくにそのまままっすぐバックしようとしています。
バックしたってお前の後ろにはもう既に十数台も車が止まってんだっての!!! 動けるかってんだよ!!!
そのうち前の対向車線に国道から左折してきた車が並び、前に進むことが不可能になりました。夫は斜め後ろにバカ女を誘導しましたが、遮断機が下りているからなのか、車が傷つくのがイヤなのか、女は線路の真ん中で車体を斜めにしたまま停車。 それに気付いた夫は斜め後ろの遮断機を持ち上げてこのムカつくバカ女をようやく後ろの反対車線側に誘導。線路から車がでつつあるところで、警笛を鳴らしながら特急列車が姿をみせました。
私が「危ないからそこにいて!!!」と窓を開けて叫んだのと同時に、夫は左右を確認したかと思うとダッシュでこの線路を渡り、素早く私の車の後部座席に乗り込んだかと思うと
「よっしゃ、行け行け」
そう言ったところで踏切を列車がものすごいスピードで通過したのであります。
・・・丁度前の信号は青に変わり、私はそのまま車を走らせましたが
「ちょっとー(´Д⊂、あなたがダッシュで戻ってきた瞬間焦ったよー!間に合ってよかったねえ!」 と言う私に
「いやー、それにしてもあの女もよーわかっとらんっちゃないや?まあ、二人の人間の命助けて、俺にもなんか今日はイイコトがあるやろう^^」と笑う笑う。
「・・・もう!あたし、もしあなたが間に合わないで轢死でもしたら、殺人犯すところやったとよ!」
「なんでや?」
「あたしの旦那殺したバカ女、あの遮断機が上がった時点で車から引きずり降ろしてこの車で何度でも轢いて轢いて轢きまくるつもりやったけんたい。それでも許せんけどね。でも生かしてはおかんけん。」
・・・本気ですて、私。
もし私が一人であの車に乗ってたら 絶対!助けませんよ。赤の他人なんて。 ぜーーーーーーーーーーーーったい、助けません。
赤の他人が私の目の前で線路に落ちたって それが例え年寄りでも子供でも はっきりいって
ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーったいに 私は助けません。 助けは呼ぶかもだけど。
私の夫は冷静だし機転がきくし体力もスピードもあるので こんな場面でヘマはしないし、私は絶大なる信用と信頼をしていますが
一般の方ではこうはいきませんよ? うっかり正義の味方ぶって一緒に轢死でGOがオチですて。
青い車のバカ奥さん、 私の夫がいてよかったね?
私だけだったらワイドショーで最後の場面だけでも説明してあげるのが関の山。もちろん顔はモザイク処理でよろしく。
ねえ 青い車のバカ奥さん? 踏切の中に平気で車止めて平気な顔してたあなたの顔は私がずっと見てたけど、別にそれがどうしたって感じだったわよね?
うちの旦那に御礼のひとつも言うことなかったそうだけど まあ 言える余裕もなかったんだろうけど せいぜい夫が助けた命なんだから 大切にしてよね。
私はあなたが子供乗せて平気な顔で線路につっこんできた時点で 「助ける価値なし」って思ってるんですけど。正直。
・・・私の夫は愛と正義のスーパーマンv
その妻?・・・夜叉よ。
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