息子をスイミングに通わせはじめてからというもの これまであまり多く関わることのなかった 一般的世の奥様方の その生々しい生態を連日の如くかいま見ているおかんです。ごきげんよう。
まるで修行僧の気分です。
とにかく見学エリアにいる奥様方のお連れになってるお子さま共の 奇声、奇声、奇声。
そしてその奇声を発する物体の主の知らぬ存ぜぬ的態度。
彼女らは耳栓でもしてるのかしらと ふと思うことあり。
子供ってこんなに奇声を発するものでしたっけ?奥様。 猿の奇声のほうがまだ感情こもってて許せるかもしれません。
さて 本日は珍しいことに奇声を発する物体は約1体しかおらず 比較的落ち着いたノイズの見学ゾーンでありました。
と 安らいだ気分でベンチに座っていた私の隣に あとからやってきた奥様二人組が なにやら同じ生協グループ仲間「Aさん」の話題で ひとしきり盛り上がっておりましたよ。
ちょっとアンテナをそちらの方向に向けてみましょう。
やがて聞くともなく私の耳に入ってくるAさんの数々の所業。
・Aさんの家に呼ばれて友人と共にお茶をしていた際、セールスマンが来たといって玄関先に出たまま1時間戻ってこなかった件。
・Aさんは彼女らが生協で注文したものをチェックすると同時に、必ず自分はそれ以上の品を知っていることを激しく自慢する件。しかし、その品はいまは家にないと必ず付け加える件。
・Aさんが生協で購入したものが、賞味期限をかなり過ぎ去ってもまだ存在するのをよく目撃する件。
・Aさんは彼女らと同じマンソンなのに「ウチは実は高級住宅街に家を建てているの」と以前から言っているが、何故かその家がいつまでも完成する様子がない件。
・Aさんは最近彼女の子供たちが同じスイミングスクールに通っているのを非常に気にしており、自分も通いたいんだけどと何度となく相談してくるも、相談するわりには「通わせたいけど時間が遅くなると困るのよね」と必ずしも本気ではなさそうな件。
・Aさんは自分の子供を英会話スクールに通わせたいらしく、時代は英語だとしょっちゅう言うし興味津々らしいが、教室へはまだ一度もやっていない、または通わせる気配もない件。
・・・おやおや、話は尽きませんね。奥様。
と まあ、私はまるで同じ生協グループの一人かの如く 彼女らと同じベンチでその会話を延々と聞くことになり まったく楽しい時間を勝手に共有してしまうのでありました。
思いを馳せましたね、私はそのAさんに。
どんな容姿なんだろう どんな声色なんだろう どんな家なんだろう、と
ああAさん。
・・・てゆうか大変ね、共同購入も。
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