いい声してますよね、坂本冬美。 なんだか目出度いときは祝い酒でも飲みたくなったりしたくなるお年頃の四十路女でございます。ええ。
さてもさても。
何故私が祝い酒でも飲んだりしたくなるかと申しますと
実は息子 本年度の小学校お受験 合格させていただいたりなんかしちゃったわけですよ。
ふー。
なんつーか 正直申し上げまして 肩の荷が ぽっそりおりたってのが 現在の心境であります。
ほんとに有り難くも嬉しい限りです。
わーいわーい!
という喜びではなく ほんとになんていいますか
ほっとした
ただ それだけです。
・ ・ ・
ちょっと他の子より言葉が遅かった。 他の子よりお座りもはいはいも歩くのもちょっと遅かった。 他の子よりも恐がりで泣き虫で甘えん坊で抱っこ虫だった。
ただそれだけで ただそれだけで検診の度に要観察だの療育が必要だの
そしてそれを私が拒絶すれば 「手遅れになって障害児になったらあなたのせいですよ!」だのと 捨て台詞を吐いた一部の保健婦や小児科医たちに
そう
私はただ 屈服したくない一心で この子を守り、育ててきたんでした。
息子と 私は
たくさん遊び たくさん学び たくさんぶつかり たくさん抱きしめ たくさん泣いて たくさん笑い
よき仲間や先生と出会い 教えられ、導かれ
気付けば彼は 小さなコミュニティながらも 立派に役立つひとりの男の子に育ち
好奇心の旺盛な 楽しい子供になっていきました。
その先に見えたのが 「お受験」だったわけです。
今 合格通知を手に ただ ふーっと心地よいため息をつき
ようやく私は あの保健婦や小児科医を 過去に出会ったバカ野郎ファイルから取り出し シュレッダーにかけることができるような気がします。
これがゴールではないけれど これがひとつの私たちが掴みとった「目に見える結果」。
もっと彼の人生の選択肢が広がるよう もっと彼の未来への道幅が広がるよう
そして
もっと人を幸せに出来る人間になるために 私たちの為だけでなく 未来のためにきっと必要となるかけがえのない英知を得るために
きみは学び、遊び、生きるんだよ。
かーちゃんの甘えっ子の我が儘ん坊さん
こころから おめでとう。
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