2005年04月20日(水) |
余震で震度5強はあんまりだよおまえさん。 |
ズズズン・・・という地鳴りのような振動で目が覚めかけた瞬間 すさまじい横揺れと共にそれはやってきたわけで。
横で寝ている息子に布団ごと覆い被さり とにかく身を守るので精一杯の中 ちょうど一ヶ月前と同じ音が響いてくるわけです。
ドッシャン!ガッシャン!ガチャン!バリン!ガシャン・・・
モ(゚∀゚)━ウ( ゚∀)━( ゜)━( )━(` )━ダ(Д` )━メ(´Д`)━ポ(;´Д`)━━━!!!
十数秒かそれ以上続いたんでありましょうか。 揺れがおさまって息子をのぞき込むと 何事もなかったかのようにぐーすか寝ている寝ぼすけ具合に プッと吹き出しつつも、安堵しまくり 息子に覆い被さっていた私の上に、さらに覆い被さっていた夫と共にやおら起きあがると リビングを確認いたしました。
・・・割れてる割れてる。
ワイングラス、ビアグラス、茶碗蒸し腕、酒瓶、おちょこ、湯飲みの蓋、コーヒーカップ、小皿、マグカップ、ロックグラス、蓋付の器・・・
これらは先の震災を生き延びたばかりでしたが ついに再度の生存競争に負けてしまったのであります。
Ω\ζ°)チーン
ですが 今回の被害がこの砕け散った食器類だけで済んだのは 言わずもがな先の震災のおかげでもあり。
前回、寝室では棚にあるものが相当散乱してもの凄いことになっていたわけですが その後、チェストの向きを変えたり、ものの置く場所を変えたり また棚に置いたケース類の下には滑り止めマットを敷いたり
またビデオ類はきっちり隙間なく収納して飛び出し防止策をとっていたおかげで 寝室での被害は皆無でありました。
また前回とんでもない被害だった机周りも今回はほぼ無傷。 プリンターやスキャナ類、またそれを置いている棚には全て滑り止めマットを敷いたことと
机上の本棚の向きを変えて、本もきっちり隙間なく詰めたこと、 小物類は飛び出し防止として棚と棚の隙間に飾り棚を挟み込んだこと、 また書類ケースにも滑り止めを敷いていたことなどが功を奏して 被害はパソコンの本体が壁側に倒れて斜めを向いていたのと ブックエンドで支えていた本がずれていただけで。
前回上棚から本が飛び出しまくった部屋中央の本棚は 本を並べ替えたことと、やはりきっちり詰めて入れたことが良かったのか 本棚はそーとー動いていたものの 本は一冊も飛び出しておらず。
観音開きになっている押し入れには 先の震災後に取り付けたコレ↓のおかげで
中からものが飛び出してくることもなく。
また前回倒れてしまっていた家具は チェーンで防止策を施していたので
やはり今回、倒れるのを免れたわけです。
また今回の生き残りとなった九死に一生グラスたちの生存要因の一つとして
滑り止めマットに底が広く面していた というのがポイントだったようであります。
で 思いましたね。
対策ってのは しておいて孫正義。いや、損はない、と。
非常持ち出し袋よりも滑り止めマット。 保存食より軍手と雑巾とゴミ袋のストックと強力パワーの掃除機。 防災頭巾より家具やインテリアの配置の見直し。
災害で道路が寸断されて孤立するような村でもないかぎり 都市部では災害で餓死するほどいつまでも食料が不足する事態にまでは陥ることはないとおもわれ。
なので 私の経験から申し上げますれば 非常持ち出し袋のような意味不明に高価なだけの「逃げる」準備を焦るよりも まずは復興復旧作業のための準備と その対策を立てておくことがいちばんの得策だよなと 実感体感痛感した 私の福岡西方沖地震被災体験なわけであります。
他に幾つか気付いたポイントをあげつらねておきます。
・キャスター付きの家具は揺れを逃がすので被害がほとんど出ずポイント高いです。
・年寄りのベッドは柵がついているほうが安全です。←マヒ爺、今回の余震でベッドより落下。下が畳だったことと布団が先に落ちたのがよかったのかケガ無。
・棚の本やビデオはできるだけきっちり詰めておくと飛び出し防止になります。
・テレビの転倒は多いものの、キャスター付きの台に乗っていればほぼ転倒はあり得ないようです。←とはいえ小さめのテレビを高い場所に置くとすぐ落ちてくるので低い台に変え、ゲル状の耐震シート類を敷くことをすすめます。
↑こういうやつ。 ちょっと高価だけどテレビやパソの下だけでも置いておくと良さげ。ちなみに写真のやつは5×5(センチ)。4枚1セットで敷きます。
・プリンターやスキャナ、ケース類その他は、高価な耐震マットでなくても震度6程度ならホームセンター等で売ってるメッシュ状の滑り止めマットでも十分耐えてくれます。もちろん食器類の飛び出し防止にも多少なりと役立つことと思います。
これこれ。
・軍手、室内用の底の厚いスリッパは必需品。スリッパは子供用も必ず用意して欲しいグッズの一つです。
・ガラスが散乱した室内で片づけ等の作業を続ける場合は靴を履いて行ってください。軍手も絶対着用してください。軍手は束で用意しておきましょう(ガラスを扱うので使い捨てになるため)。
・燃えないゴミ袋のほかに厚手のビニール袋も用意しておくと便利です。(割れたモノを入れるのに薄いビニールだけでは危険なため)土嚢袋のストックがあればベスト。土嚢袋の中にビニールを入れて割れ物を入れていけば、より安全です。
・部屋に鉢植えを多く置いている人は、できるだけ床の上に直接鉢を置くか、家具の上に置く場合はキャスター付きの家具の上に置くほうが安全。滑り止めを敷いておくともっと安全。倒れたら部屋中土だらけです。←母の部屋がまさに土だらけとなり果てました。
・熱帯魚や金魚の水槽。これもキャスター付きの棚に置いたほうが良いと思います。
・冷蔵庫の中もそーとー揺れて踊ります。冷蔵庫に残り物等を入れておくときはタッパーやジップロックコンテナ等を利用することをおすすめ。でなければドアを開けると悲惨なことに。小さな瓶類はカゴに入れておくと中で転倒してこぼれるのを防げます。
・揺れたからといって家具を支えようとかテレビを支えようなどとは絶対に考えないでください。今回の余震ではこれでそーとー怪我人続出でした。揺れたときはとにかく上下左右の確認をして落下物のないところに逃げることだけを考えるのが基本です。プラズマテレビを守って死んでもテレビはあなたに感謝なんかしませんから。残念っ!
以上、「余震で震度5強はあんまりだよおまえさん、の巻」完。
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