Dynamite徒然草
Dynamite徒然草

2003年06月28日(土) 初めての発表会。

小さなたくさんの手が
カスタネットをたたいてました。
私はハラハラしながらも息子に口パクでがんばれと言い続け、
夫は私の横で、
目がうるうるでした。



今日は幼稚園の音楽発表会。
こんなときに限って息子は風邪をひいたらしく
朝から咳をしていました。

熱はないようだったので
朝食をとらせて薬をのませ、
幼稚園に連れていき先生に相談すると
「しゅうちゃんはこの日のためにがんばって練習してきたので、
様子をみながらできるだけ参加させたいと思います」と
きっぱり言ってくださいました。

少しばかりの不安を抱きつつも
体育館の最前列に夫とならんで座り
発表会が始まるのをまっていました。

しばらくすると先生がやってきて、
「咳き込みすぎて二度ほど嘔吐しましたが、
本人がはりきっているのと、元気なのでとにかく頑張ってみます。
ステージが終わったら連れてかえってゆっくり休ませてあげてください」と説明。
先生を信頼してお願いしたものの、
私たちのハラハラは一気に増幅しました。


出番の時間まで20分。
大丈夫だろうか。
頑張ってくれるだろうか。
ステージで咳き込んでもどしたりしないだろうか。

夫も私も無口になる。

年長さんの歌がおわり、
次は年少の息子のクラス。

幕があく。
きちんと整列した子供たち。
手にはカスタネット。
ピアノの音が流れる。

「こうえんにっ、ハイ!いきましょうっ、ハイハイ!・・・」
たくさんの小さな手が
カスタネットを叩きながら
元気に歌ってる。

がんばって元気一杯歌ってる息子の
時々咳き込む音が最前列の私の耳に入る。

がんばれがんばれっっ!!!

声にならない私の叫び。

また咳き込んでるのが聞こえる。
「がんばれ!最後までやりとおせ!!!」

覚えた歌とカスタネットを
咳き込みながら一生懸命披露している3歳の子供がいる。
ステージの上で
大勢の観客を前にして
びびりもせずに、
がんばってピアノにあわせて叩いてる。

2曲目。
「むぎゅー♪むぎゅー♪だいすきー・・・」
周りの友達に笑顔を振りまきながら歌って踊ってる。

また咳き込む。
もう頭の中は「がんばれ」って言葉しかない。

息子の笑顔につられて私たちもやっと笑顔になる。
夫は目がうるんでいた。
私は手に汗を握っていた。

舞台が終わって教室に戻ると
「ぼくがんばったよー♪」と息子。

そうやね。
3歳でもそんだけがんばれるんやね。
夫に抱っこされながら、
息子は嬉しそうに咳き込んでいた。


小さながんばりやさん。
君は私たちの誇りだよ。


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書いてる人 : Dynamiteおかん