昨日が通夜、 今日は葬儀。
あっという間といえば、あっという間の出来事です。
無事に葬儀も終わり、 遺影を前に親族が酒を酌み交わしていました。
義姉には1人残した娘があります。 二十代の若き喪主は、 か細い体を喪服につつみ、 丁寧に親族に頭を下げていいました。
「私1人では何もできませんでした。ありがとうございました・・・」
離婚調停中の彼女は、 母の死で、 娘の親権を手放す覚悟を決めたと聞きました。
ひとりきり。という言葉が、 ほんとうに存在するんだということを、 青ざめた横顔に感じて、 涙が出そうになりました。
救いだったのは、 彼女をずっと支えてくれていた友達がいたこと。
あの子は家族を失ってひとりきりだけど、 同じ涙を流してくれる友達がいるから、 きっと、だいじょうぶ。
強く生きるんだよ。
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