目が覚めるとやはりここは鹿児島。 しかし今日は寒いでごわす。 朝風呂に入って、まったりと朝を過ごし、 夫が用事をすませている間、おいは子供を連れて水族館に行ったでごわす。
さすが鹿児島の水族館はマグロとカツオが元気でごわす。 水槽の前でさしみ醤油とわさびを想像したでごわす。 大きなジンベイザメもかわいかったでごわす。 息子はウミヘビと珊瑚とクラゲに喜んだでごわす。 イルカのショーではイルカにまぶたがあることを教わったでごわす。
帰りには西郷洞窟の前でこんな話を聞いたでごわす。 西郷隆盛が自決したあと、 胴体は出てきたが、首だけは未だに見つかってないということでごわす。 介錯をした部下の別府晋介が、 どこかに持ち去って埋めたのではないかと言われているでごわす。 しかし別府晋介もその後自決したために、 その場所は未だに謎ということでごわす。
別府の気持ちがなんとなくわかる気がしたでごわすな。 熱き心の部下を持てる男というのは、敗北してもなお立派なもんでごわす。
そんなことを思いながら、 鹿児島をあとにしたでごわす。 加久藤トンネルという、とてつもなく長いトンネルを抜けると、 言葉もいつしかふつうに戻っていくのでした。
次に鹿児島にいくときは、 平日にしようと思いました。 なぜなら今回の旅では、お目当ての店が日曜祝日休みのため、 キビナゴの刺身が食えなかったからです。
ちょっぴり残念無念。
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