いきあたりばったり
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夜中、真夜中。 西の高い方から真っ直ぐ廊下に光が差していた。 見上げると月が白く青く光っていた。 ああ、月が見ている。 そう思って小論の手直しに、手が抜けないなと思った。
徹夜明けの朝は凍みる。 まぶしい冬の朝日は、葉が落ち始めて悲しくなってきた山の陰をより一層濃く映し出す。
そんな今日の夜は、雨が降った。 けれども建物や木の影が濃い。 夜の中にトタンの壁がくっきり浮かんでいる。 何故だろ? ふと見上げると、月がまた昨日の夜のように光っていた。 明るい昼の空の下雨が降るのは狐の嫁入りという。 じゃあ今見たく、夜の晴れ間に降る雨は? 何が嫁入りしているのか。
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