いきあたりばったり
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2005年12月15日(木) 月が見ていた

夜中、真夜中。
西の高い方から真っ直ぐ廊下に光が差していた。
見上げると月が白く青く光っていた。
ああ、月が見ている。
そう思って小論の手直しに、手が抜けないなと思った。

徹夜明けの朝は凍みる。
まぶしい冬の朝日は、葉が落ち始めて悲しくなってきた山の陰をより一層濃く映し出す。

そんな今日の夜は、雨が降った。
けれども建物や木の影が濃い。
夜の中にトタンの壁がくっきり浮かんでいる。
何故だろ?
ふと見上げると、月がまた昨日の夜のように光っていた。
明るい昼の空の下雨が降るのは狐の嫁入りという。
じゃあ今見たく、夜の晴れ間に降る雨は?
何が嫁入りしているのか。


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