力を余したまま、試合に負けること。 選手権の試合が始まった時から、思っていた。 全力を出しきれるなんて、ありえないけど もっとできたはずなのに・・・そう思うのが、1番イヤだった。
今日の準決勝がどうだったのか、私には、わからない。 2002年1月2日・3日・5日・7日の育英は 私の知っている・私がずっと見てきたチームとは どこか、違う、別のチームのように見えた。 プレッシャーがあったのかもしれない。 ずっと気がかりだった危うさが出たのかもしれない。 いい場面が、長くは続かない、そんなチームに見えた。 国立という素晴らしい舞台で、彼らの笑顔を見ることはできなかった。 合計41試合見た、このチームの最後。 現実として、とらえることが、まだ出来ない。
試合後、泣き出した廣井君・小池君・山田君・・・そして、宮川君。 3年生は、3位の表彰式までは、堪えていたのだろう・・・ バックスタンドに向って歩き出す頃から、涙。 泣き崩れて歩けない岡本君。 今日を、思い出にするのには、時間がかかるだろう。 きっと3年生は、どこかに思いをそして悔いを残したまま卒業していく。 でも、彼ら、ひとりひとりのサッカーが、これで終わるわけじゃない。 2年生には、感傷に浸る間もなく、新人大会が待っている。
あまりに思い入れが強過ぎる、この代が終わったら 育英を追いかけるのは、やめよう、そう思ったこともある。 でも、泣いている2年生たちに、同じ2年生だった 2年前、国立での青木君が、重なって見えた。 彼らが、今日を思い、これからどんな成長を見せてくれるか。 私は、それを見ていきたいと思う。
|