失恋した。

女性に。

相手は口先だけでは「私の事をこんなに大事にしてくださって

　ありがとうございます。」と如何にも人格者的な事を言いつつ、

裏ではホモフォビア（同性愛嫌悪）の人だった。酷い事を言われていた。





正直、幻滅した。

自分の恋心を受け入れられなかったからとか。

そんな子供じみた理由で逆恨みするほど私は幼稚じゃない。

別に自分がノンケならはっきり「ごめんなさい、自分はノーマルなので。」とか

言ってくれればいいし、気持ち悪かったなら罵倒してくれれば良かった。

自分が悪者になりたくないばかりに上っ面だけ繕うところが許せなかった。





話は変わるようだが。

Amazonで定期的に買っているDVDを、いつものように、

あるアファリエイトリンクから飛んで買った。

其処のリンクは関連商品がランダムに出るので目当ての商品が出るまで

何度もページをリロードしなければいけない。





いつも繰り返される苦労。





2年以上繰り返された習慣。





「できれば其処のリンクから買って欲しい」と頼んだのは、

陰で私の告白を嘲笑したあの女性。

彼女の親友が収入もなく暮らしに困っているので面倒でなかったら、と、

恐らく一番親しかった頃に頼まれた。

もうする義理もない行為を何故繰り返しているのか。

購入手続きを次々とクリックして進めながら、私の中の私は卑屈に笑う。





『偽善だよ。ただの偽善。』





人を穢れモノ扱いできる貴女と同じレヴェルに堕ちたくない。

坊主憎けりゃ袈裟も憎いで貴女の親友から僅かな収入を奪ってしまうのは

至極簡単だが、私が恨んでいるのはあくまで貴女で。

その"暮らしに困っている親友"とやらじゃないから。

其れと此れは別の話だと割り切っている。

だから貴女のサイトに貼られたリンクから

アファリエイトリンクのあるページへのリンクを辿る作業を今でも続けている。





別に平気だよ、偽善者だと言われても。

もう貴女と同じ次元には居たくないからさ。

それくらい、私は貴女を軽蔑する。





バイバイ。