**裏ねこ雑記**
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2005年01月09日(日) 愛があっても疲れる(ロミオとジュリエット)

ロミオとジュリエットの舞台を観てきました。

2階席の6列目で「どうしてこれがS席なの?」と
最初はぶーたれたくなりましたが、
物語が始まればさほど気になることではありません。

ただ、1階の通路は役者さんが普通に登場したり、
退場したりするので、
その部分はもちろん羨ましかったりしましたけどね。

ロミオ役の藤原竜也(この字?)君は沖田総司のイメージよりも
顔がほっそりとして、いかにも、甘ったれの頼りないロミオのはまり役。

ジュリエット役は鈴木杏ちゃんで、
身体もしっかりしているので、
恋に一直線のパワーみなぎるジュリエットを精一杯演じていました。

シンプルな舞台装置もさすが蜷川と納得し、
ロミオはごくシンプルでありましたが、
ジュリエットの衣装は清楚で可愛らしく、
マキューシオは素敵な裸体を惜しげもなく披露してくれて、
おばさんは生唾ゴックンで、いいもものを見せて頂いたと・・・

では、何が疲れるのかと問われれば、
その台詞です。

バルコニーのシーンの台詞や、
「ナイチンゲールよ、ヒバリよ」との有名な台詞等は兎も角として、
あそこまで多くの台詞を主演の二人に喋らせる意味はあるのかと??

喋る台詞が多すぎて、早口で捲くし立てるロミオとジュリエット。

記憶している台詞をとにかく早く出してしまわないと、
頭の中で台詞の交通渋滞が起こるのではないかと想像してしまいました。

あれだけの台詞を早口で話しながら
よく噛まないなと感心はしましたけど(素晴らしい滑舌)

聞いていて疲れるのです。

有名なあの悲劇に情緒が無いのです。

悲しみを喚き、捲くし立てて、押し付けられるだけでは
観客の私達は悲しめない。

観客までも巻き込んで一緒に悲しめる台詞回しであれば
もっと気持ちの良い舞台に感じられたのに残念です。

一緒に観に行った友人達と4人で
「あぁ、疲れたね」とコーヒーブレイク。

会場の入り口で貰った今後の公演予定のパンフで検討したのか、
次回の観劇は三輪明広の「黒蜥蜴」に決まったそうで、
「また、チケット取ってねnekoちゃん」と相変わらず他力本願の友人達。

netで取れればお安い御用なんですけどね。
電話はかける時間がないぞ、私には。。。






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