**裏ねこ雑記**
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2003年05月08日(木) Aちゃんへ

雨です。

Aちゃんが旅立ってからもう5日が経ちました。

おじさんとのデートを楽しんでいますか?

下界ではなんやらいつもの通り騒がしいです。

私は今更ながらにAちゃんの事は何も知りません。

私の知っているAちゃんはその小さな手でケロブの
実家の庭の草をむしっていたくったくのない田舎のおばちゃんです。

丸い顔の明るい優しい笑顔で
Y太やS太の頭をなでて
「ほぅかね、ほぅかね、大きくなったね」と
笑い掛けてくれた。

「苦労ばっかりで、なんの為にお嫁に来たのか」って
悲しんでくれた人もいましたね。

お嫁に来て、すぐお孫さんが生まれるなんて
そんな人生もあなたなら穏やかに笑って自分の中で
楽しんだのでしょうか。

お嫁に来てからの人生はきっと辛いことばかりのように
想像してしまうけど、それはあくまでも想像上の事。

本当の事はAちゃんしか分かりませんね。

Aちゃんが最後に私たちに見せてくれた
清清しい新緑の山や溢れるほどの山藤や
小川の澄んだ流れ、なんじゃもんじゃの木等を
心のひだに留めておこうと思っています。

何時かは忘れてしまうけど、
ふっと現れる記憶のようにその風景は
絶えず私の中に蘇ると確信しています。

おじちゃんと仲良くね、Aちゃん。



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