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■ 穴太積み
| 比叡山に行ったとき、初めて穴太積み(あのおづみ)を見た。以前上司だった人が、何かにつけて引き合いにしていたのだが、その石を見たのは初めてだった。
本来は自然石を積み上げていったものだけど、写真に撮ったのは最近のもの。自然石ではなくてカットされてはいる。その不ぞろいな形のままに組み合わせていくというのが、面白かった。やり方は決まっていないが目的は果たせる。余りが出ないというのもいい。本来、素材を扱えるというのはこういうことだと思う。要らないものはない。
自然石のも探してみたが、石がもっと丸くて小さくて、コケむしていた。昔は人間の扱いも、そうだったんだろうな。現場でどんどん合わせていって、どんな素材も扱っていたのだろう。今は規格品ばかり求めていっててそれでいてコモノばかりと嘆いているのではないか。扱える器の人がいないのかもしれない。もっと、お互いを信頼できる余裕が、ただ、ないだけなのかもしれない。
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2006年05月07日(日)
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