自言自語
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実は先週 今日こそは声をかけると決心して出掛けたのに 結局怖くて 周りの目が気になって 声をかけることができなかったの
何度も何度もオジサンの前を通り過ぎて チラッチラッとその存在を横目で確認し 隣のショーウィンドウを見る振りをしながら立ち止まって オジサンを見て 深呼吸をして 目を戻したら オジサンと目が合ったの!
オジサンは無表情だったわ 私完全に固まってしまったの オジサンの顔をまじまじと眺めてしまったわ 意外に精悍な顔立ちをしてた...
先にオジサンが目を逸らしたの 私その瞬間何故だか恥かしくなって 走ってその場から逃げ出しちゃったの
そのまま車に飛び乗って家まで帰ったの
その日はもう一日中そのことばかり考えてたわ ううん、この一週間ずっとそのオジサンのことばかり考えてた 私絶対に顔を覚えられたと思う もう2度とあの通りにはいけない だってもしもアイツが変態だったら 後を付けられて襲われるかもしれない...
ううん、あの人はそういう類の人じゃない 私のなんとなくの直感だけど あのオジサンは危険な人ではないような気がする 私が気にしなければ たぶん何も起こらない
でもあのオジサンのことを考えないで あの通りを通ることは今の私にはもう無理なの
変な話 変な話だけど もうあのオジサンが気になってしょうがないのよ
だから今日こそ声をかけると決心した もう顔を覚えられてしまったから もう次回なんて有り得ない
だから今日 あのオジサンに声をかけるの
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