自言自語
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その通りは 繁華街からちょっと離れた場所にあって ちょっと静かで でも決して人通りが少ないわけじゃなくて 車は滅多に通らなくて 通りの左右に並べられたショーウィンドウが綺麗で ふらふらふらふら 歩く道
そこはお気に入りの場所だけど 買い物はほとんどしない その通りの雰囲気だけを楽しみに ふらふらふらふら
最初にそのオジサンを見たのは 去年の冬だったかしら 店と店の間にある小さな路地に オジサンが一人たたずんでいた
この通りには似つかわしくない形(なり)だったわ 浮浪者だと思った だから気にしなかった
2回目に見かけたのは今年の春だった やっぱり同じ場所にいたの 何気なく視界に入って 最初は気付きもしなかった
でも帰りの車の中ふと思い出して そういうえばあのオジサン去年の冬にも見たわ だって全く同じ格好だったんですもの 間違いないわ あそこに住んでるのかしら?
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