夕暮れの公園で、小学校3年生くらいの女の子が泣いていた。一度通り過ぎたけど、なんだか気になったので、戻って声を掛けてみた。「どうしたの?」彼女は下を向いたまま、「わたし、 右手と左手の長さが違うの」と、異様に長い左手を僕の前に差し出した。