姪っ子は妹の子供なので私と血の繋がりはある筈だが、見た目も性格もあまり似ていない。 千数百年前に生まれていたらモテたであろう高貴な和顔。 1歳にして舌打ちをマスターし、時にニヒルな笑顔を浮かべるクールな2歳児。 なのに、 「お前は本当に目が小さいなあ」と父親(我が妹の連れ合い)に言われて、咄嗟に持っていた棒でグサッと刺すという熱情の持ち主。 (その話を聞いて「ディスられたと理解するなんてお利口さん!」「ちゃんと抗議の意を示すなんて偉いね!」と褒めるばかりで、誰一人として暴力に訴えた事を咎めない実家の大人達……笑) 兄である甥っ子も母親である私の妹も短気で、「一寸待ってね」に対して「まてない!」或いは「またない!」だったのが、姪っ子は、 「待てますか?」と訊くと「まてます!」と言えるお利口さん! 血の繋がりを感じないわー。
そんな姪っ子にも弱点が。 それはお掃除ロボットである。 自宅のルンバも、母親の実家に伯母(私)が持ち込むバッタもんも大の苦手。 一度お掃除ロボットが稼働すると、「ルンバこわい」と泣いて必死で抱っこを要求する。 取り敢えず言う事を聞かせたい時はこの手で何とかなるが、ずっと抱っこし続けなければならないのが辛いところ。 ではスーパーマーケットにいるペッパー君もどきはどうだろう? そう思って連れて行ったところ、やはり駄目だった。 去ったと思ったペッパー君もどきが踵を返したところ、姪っ子はカートに乗っていても悲鳴を上げて抱っこを要求。 犬や猫は好きなのに、生き物じゃない何かが音を立てて地を這うのが駄目なんだろうか。 一方この年頃の甥っ子は、お風呂に浮かべるとお喋りしたり歌ったりする小さい玩具(おしゃべりトロリン)が嫌いだったなー。 喜ぶと思ってお風呂に浮かべてみたのに、ギャン泣きで頭にしがみつかれた思い出……。
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