名古屋市長の金メダル噛み付き動画を見て、うわあ……と思った人は多いだろう。というか、あれを見てうわあ……と思わなかった人ってどれぐらいいるのだろうか。 しかも、メダルの下側じゃなく上側、リボンと一緒に齧ってたよこの人! きったねえなあ!! いや市長の唾液が汚いのは勿論だけれど、誰がどんな手で触ったかわからない物を口に入れるって、何考えてんのこの人。何も考えてないんだろうけど。考えてたらパンデミックじゃなくたってこんな事しないだろう。 兎にも角にも、うわあ……としか思えないのに、何で周囲は笑ってんの? 被害者である筈のメダリストも何故か笑っているし、理解に苦しむ。 「この場面は笑うところ」と「空気を読んで」いたから? だとしたら、実に日本人らしい。勿論悪い意味で。 相手を不快にさせないために、それで丸く収まるのなら自分が我慢しちゃうのが普通の日本人らしい。 いや私も生粋の日本人の筈なんだが、この点は本当に理解出来ない。 日本人ももっと意思表示しようよ。相手が誰であれ、嫌な事は嫌だとはっきりその場で伝えようよ。 後でからぶちぶち文句言うより、所属会社のトヨタに泣き付くより、いい大人なんだから自分で本人に言いなさいよ。 結果としてはネットで炎上してテレビも取り上げてくれたから大事になって、トヨタが代わりに市長にお灸を据えてくれた訳だが、何だかなあと思うのだ。
ところで、今回の騒動に関連してネットで目にした「カノッサの屈辱」って、一体何だっけな……世界史で大学受験したのに半分しか点が取れなかっただけあって、言葉としては覚えているものの内容はとんと覚えていない。 ウィキペディアによると、粗筋は以下の通り。 ローマ王ハインリヒ4世が自分の勢力拡大のために子飼いの部下達を勝手にあちこちの司教に任命 ↓ 教皇グレゴリウス7世の不興を買い、教皇はハインリヒの破門と王位剥奪を示唆 ↓ 激怒したハインリヒは教皇の廃位を宣言 ↓ 負けじと教皇もハインリヒの破門と王位剥奪を宣言、ハインリヒをよく思わなかった連中が尻馬に乗り、1年後までに破門が解かれなかったら会議を開いて新しい王様を立てるよ!と決定 ↓ 打つ手が無くなったハインリヒ、1077年1月25日からの3日間、雪が降る中、カノッサ城門にて裸足のまま断食と祈りを続け、教皇による破門の解除と教皇からの赦しを請う。実にタイムリミット1週間前の事であった。 結果としてグレゴリウス7世はハインリヒ4世の破門を解いた訳だが、後にハインリヒは教皇を追い詰めて、逃げ出した教皇は旅先で死ぬ。 つまり歴史から学べば、トヨタは河村を決して許しちゃなんねえという事になる。 そもそも最初の謝罪が謝罪と呼べる代物ではなく、何が駄目なのか本人わかってないのがバレバレだったので、やはりトヨタもメダリストも、こいつを許すべきではないと思うのだ。
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