主人が、嫌な夢を見たという。
見ず知らずの女性が、今日から私が貴方の妻ですと自己紹介した。 いや、もう結婚してるんで。っていうかシオンは?シオンはどこ?と訊いたら、 シオンさんはもういません。私が今日から貴方の妻になりますので、どうぞ宜しく。と言われてしまった。 その女性の隣には、マツコ・デラックスが座っていたので、こちらは……?と女性に尋ねると、こんな答えが返って来た。 「それは私の夫です。一緒に暮らしますが、私は貴方の妻なので、どうぞお気になさらず」 えっマツコも一緒に暮らすの? そのやり取りの間、マツコは椅子に座ったままじっと動かず、一言も言葉を発しなかったという。
美人だったのか不細工だったのか、主人の新しい妻に興味津々で訊いてみたけれど、マツコの印象が強過ぎて、女性の顔も服装も何にも覚えていないという。 夢から覚めて、私がいるのを確認して、ああ夢で良かったと安堵したそうである。 という事は、現実に多少の不満はあっても、私が妻で良かったという事だと解釈して良いのだろうか。 多分そうだな。うん。
|