朝、主人が開口一番にこう言った。 「疲れた……」 元々うちの主人は寝起きが悪く、ぐっすりすっきり眠れた!という事は少ないのだが、それにしても酷く疲れた様子である。 なんでも夢見が悪かったらしい。 どんな夢だったのかと問うたが、あまり話したくないと言って出掛けてしまった。
朝から話題にするような事じゃなかったからと言って、夜に帰宅した主人が話してくれた。 何故かうちで下宿屋のような事をやっていて、私が下宿人達に出すシチューの肉が、なんだかおかしい。 えーとこれはもしや……とこっそり私に訊くと、 「人肉だよ」 とあっさり答えるので、骨をどこかに埋めて来なきゃ……と仕方なく死体の後片付けをする主人。何故手伝うし。 そんな事が何度も何度も続いたある日、警察が訪ねて来たところで目が覚めたそうな。 「怖かったよう! シオンが人を殺しても平然としていられる人だったなんて。しかも何故殺したのと訊いたら、『だって楽しいから』と、これまた平然と答えるんだよ? 寝たのに余計疲れた……」 妻がシリアル・キラーとわかっていても警察に突き出さず、庇い続けるなんて。 いやー、夢の中でも私は愛されているのだなあ。(そうなの?)
というか、どうみても「クリミナルマインド」の影響です。本当にありがとうございました。
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