芸術の秋である。 昨日は、仕事で忙しい主人の名代で、演奏会に行って来た。 吹奏楽愛好家達の合同演奏会なので、最初は気乗りしなかったのだが、これが案外面白かった。 記憶力に自信が無い私は、大会や演奏会を聴く時、プログラムに感想を書き込む。 ↓今回の走り書きの抜粋。
A小学校:暗譜や動きを揃える前に、やるべき事があるような。「一生懸命練習した」のは認めるが、結果が出ていないぞ!
B小学校:木琴の男の子カワエエ。というかドラムすげえ! もうドラム以外要らないだろこのバンド。
C小学校:指揮者(註:顧問の先生)イロモノ過ぎw 踊っていないで指揮しろwww 最低限チューニングぐらいしろよと。だが選曲のセンスは認める。
D中&E高:ねっとりした指揮だなあ。ドラム酷い。私よりリズム感無いだろこいつ。タンバリンの女の子はイイ。
F中&G高:客に歌を強制すんのやめろよ。大体こんな歌い難いのチョイスすんな。合唱隊が公開処刑になってる件。○○氏(主人の知り合い)は正統派だがパッとしない曲ばっかりやるなあ。
H中&I高&J楽団(註:一般)スネア走り過ぎ。戦犯はどっちだ? →大人が癌であったか。うるせええええええウザいんだよ! 大人オーボエが酷い。音がガチガチじゃん。
自分で見直しても酷い(笑)。酷評である。そら生徒も泣くわ。 (やはり付き合いで演奏会を聴きに行った時に、私がアンケートに素直な感想を書いたら、流石に殴り書きではなくてきちんと文章にしたものだったが、それを読んだ女子生徒が酷いと言って泣いていた、と知り合いの顧問Aから聞いた。因みに、別の顧問Bに対して、音楽で何を表現したいのか伝わって来ないとか、棒を振るなら指揮の基礎ぐらい勉強しろなどの激辛批判を展開した時には、そのアンケート用紙は生徒達の手に渡る前に、顧問Bの手によって握り潰されたらしい) しかし今回最も酷かったのは、拙いなりに一生懸命合奏する小学生でも高校生でもなく、一般団体の大人打楽器奏者であった。 何が酷いかって、リズム感が悪くて下手糞なくせに目立ちたがりで、俺が俺が俺が!という自己主張パフォーマンスが目に余るのである。 隣で叩いてる高校生の方が100倍上手いんだからおめーはすっこんでろ! 目立とうとして力いっぱい叩くから音が割れてんじゃねーかボケが! と心の中で叫び続けて、流石に私も疲れた。 「兎に角酷かったの。指揮者も注意すればいいのにさ〜」 帰宅してメモ入りプログラムを主人に渡しながら愚痴ると、主人が苦笑いした。 「もういい大人なんだから、誰も注意出来ないんだろうね。しかしそれは、僕の1番嫌いなタイプだなあ」 「私も嫌いよ。もうね、けちょんけちょんにしてやりたくて仕方ないわ。知らない人だけれど、あいつを凹ませるためだけに、あの楽団に入っちゃおうかなあと思ったぐらい」 え、そのためだけに……?と主人が微妙な顔をしたので、やはり入団はやめておく事にした。
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