天上天下唯我独尊

2012年12月13日(木) 命の洗濯2012

毎日しているだろう、そもそも必要無いだろうという突っ込みは無しで。
急遽決めた東京行きだったがトラブルも無く、ちゃんと帰って来る事が出来た。
私が上京した日の上越新幹線は、雪で止まったらしい。当日現地入りの日程だとこういう事もあり得るので怖いが、流石に4泊5日は良心的に無理なので、前日入りだと梯子は出来なかっただろう。
そう、今回は初の梯子をした。みなとみらいとタケミツメモリアル。
当初の予定ではみなとみらいだけだったので、主人には事後報告を兼ねて謝罪した。
ごめんなさい向こう1年間は贅沢をしませんと言ったら、シオンは3日で元に戻るって解ってるからと返された……流石よく御存知で。

今回の主な目的は、ツィマーマンのリサイタル。だって田舎まで来てくれないから!
初のオペラシティは、行こうか諦めようか直前まで迷ったのだ。だってみなとみらいはまさかのプログラム直前変更で、ブラームスとショパン両方を聴けてしまったのだから。
しかしそのせいでドビュッシーの前奏曲集とシノマフスキは聴けなかったし、肝心のブラームスでは睡魔に襲われたのだった。ちゃんと予習したのに。どうやら私は、音楽会では必ずどこかで眠くなるという星の下に生まれたらしい。
その日、日中付き合ってくれた友人は夕食前に帰ってしまったので、取り敢えずブラブラと新宿まで行ってみる事にした。
新宿まで来たのだから、今度はホールまで行ってみるかと。そうしたらやはり聴きたくなって、当日券を買ってしまったのだった。
どうせ聴くなら良い席にしなさい、と主人は言うが、流石にそんな贅沢は敵過ぎるので、1番安い席を購入した。それでも庶民には高いがな!
節約のために、夕食は開演前に建物内の丸亀で済ませた。400円なり。

数年振りのツィマーマン氏は、すっかり総白髪になっていた。
演奏はどっちも良かった。(幼稚園児並みの感想……)
そして熱かった。あんなに派手な音を立ててペダル踏むような人だっけ?
ショパンの終楽章は、同じ曲なのにペダルの使い方が違った気がした。オペラシティのは普通にペダルを効かせていたが、みなとみらいのはペダル控えめで、スタッカートが際立って聞こえた。聴き慣れなくて不思議な感じがするが、これはこれで面白いなあと。ペダルで誤魔化せない訳だから、本当に上手な人じゃないと出来ない。
みなとみらいでは楽譜は置いたままで捲らなかったが、オペラシティでは楽章の合間に捲っていた。とは言え殆ど見ていなかったと思うので、暗譜が出来ていない訳ではなく、保険のようなものだろう。若い頃から何度も弾いているんだし、当然だよね(笑)。
隣の席の人が、音楽に合わせて身体を揺らしていた。でも決して煩くはなく、キーシンのリサイタルの時の仮屋崎さんを思い出した。こういう人は本当にピアノが好きなんだろうなあ。

反対側の隣の人には、開演前に話しかけられた。当日券売り場で、私の後ろに並んでいたそうで。前しか見ていなかったから、ちっとも気付かなかったよ。
しかも褒められた。纏め髪が上手ですねとか背が高くて素敵ですねとか、知らない人に褒められて、もの凄く挙動不審になってしまった……ヒィ。
挙動不審と言えば、当日券の席を選ぶ時も、嗚呼どこにしよう〜と迷う余りに不審な挙動を取り、窓口の人に失笑されたのだった。
そう言えば、みなとみらいでも知らない人に褒められた。CD売り場で犇いていたのだが、ホールのドアが邪魔だったものだから、もう演奏会終わったんだし中に客もいないんだからいいよね!と勝手にドアストッパーを外してドアを閉め、CD売り場前のスペースを広げたのだった。そして手にしたストッパーはドアの前にポイしたら、私より少し年上の上品そうな客から、「頭いい!」と褒められてしまった。勝手な真似をするのは得意ですから……。
因みに、残念ながらどちらも女性客(笑)。
そうそう、オペラシティでは全く眠くならなかった!
開演前と休憩時間の2回、頑張って飲み干した珈琲が効いてくれたらしい。

客のお行儀はみなとみらいの方が良かったが、両方行って良かった。
ツィマーマン氏は昨年の3月11日、プライベートで東京にいたらしい。
11日になるとあの日の事を思い出します。この曲を、被災した全ての人々に捧げます。と言って(日本語でアナウンサーが代読)、シマノフスキを弾いたのだった。心に沁みた。
彼ももう56歳。後何回、我々は彼の演奏会に足を運べるのだろう。そしていつまで素晴らしい音楽を聞かせてくれるのだろうか。
元気なうちにどうかCDを……早く!


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