帰宅するなり、主人が開口一番こう言った。 「シオン、勘弁してくれよ。アマゾンのあのおすすめは一体何なんだ!」 「アマゾン? 注文していた本なら今日届いたよ。ジャーン☆」
「うふふー、尼崎のニュースを聞いているうちに読みたくなっちゃって。こっちのコリン・ウィルソン版は読んだ事無かったんだ。買ってもいいよって言ってくれて、有難うね♪ 序でに『黒い看護婦』も買えば良かったなあと今後悔しているところなんだけれど」 と私の感謝もそこそこに主人が遮って曰く、 「今日職場でアマゾンのサイトを開いたら、いきなり殺人関連の本ばっかりずらりと並んでて吃驚したよ! 人に見られないように慌てて手で隠しちゃったよ、もう!」 「えー、エロサイト扱いなんて酷い。学術的な本なんだから、隠す事無いのに。慌てて隠すなんてかっこ悪い〜」 と私は大笑いしたが、主人にとっては笑い事ではなかったらしい。
後でアマゾンのサイトをあらためて見たが、確かに凄いかも……。 「このショッピングカートにある商品を買った人は、こんな商品も買っています」や「チェックした商品の履歴」を見たら、見事に新潮45シリーズが並んでいた。 まあこれ等は大体既に私の蔵書になっている訳だが、次はやっぱり「黒い看護婦」、それから「凶悪」も読みたいなあ……と普通に商品チェックしている私を見て、更にドン引きする主人であった。
|