今年こそ!と数年前から待ち望まれていた京大の山中伸弥教授が、とうとう2012年ノーベル医学・生理学賞を受賞する事になった。 なんか凄いらしいね!おめでとう!という感じで、確かに凄い事なのだが、研究の内容を知るにつれ、何だかなあという思いが滲み出て来るのだ。
受賞理由となったiPS細胞というのは、「人工多能性幹細胞」の略称だそうで、つまりは体の全る部位になり得る細胞を、山中教授の研究グループが「作り出した」のだという。 世間は日本人の受賞で浮かれているが、考えてみればこれって恐ろしい事じゃないの? そりゃあ研究者は、病人を救うつもりでやっているのだろうけれど、マッド・サイエンティストはそうじゃない訳で。 研究が進めば色々な事が出来ちゃう訳で、人間が神の領域に踏み込む危険な行為である。 勿論ローマ教皇は反対の立場なんだよな?と思ったら、意外な事に、概ね好意的なのだそうで。 胚性幹細胞(ES細胞)とは違い、受精卵を壊さないからOKなのだとか。えー……? バチカンのバカチン! もう焼き払われちゃえよ! と世界の切支丹を敵に回す私であった。
私は神なんて信じていないしどうでもいいのだけれどね、倫理的に駄目だろうという気が、強くするのだ。 こういうのは碌な事にならないと思う〜と言う私に、 「シオンは常に悪用の可能性を考えるなあ。凄いよ」 と主人。 いや、私が悪用する訳じゃないんだけれど。
♪心を忘れた 科学には 幸せ求める 夢が無い (by阿久悠「ミクロイドS」)
そういう科学者って、いると思うよ。
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