敵は2人。 助けを呼ぼうにも声が出ない。 車のエンジンもかからない。 仕方が無いので、その辺りにあった襖位の厚さの板を手に取り、相手に殴りかかったが、躱されてしまう。 おまけに身体も思うように動かない。 くそっ。 私は腹の底から呪いの言葉を吐いた。
「死ぬぇぇぇぇ……!」
腹というより地の底から響くようなその声に、吃驚して目が覚めた。 ゆ、夢であったか……。 安堵した私であったが、隣で主人も一緒に起こされていた。可哀相なジョー@ミディアム。 2人とも喉はからから汗びっしょりだったので、交代でトイレと水分補給をした。 寝床に戻って、主人に 「怖い夢見た。ヨシヨシして」 と泣き付いたら、彼は人差し指を私の額に当て、九字を切ってくれたのだった……。
怖い夢は引き摺らずに、後は朝までぐっすり眠れた。 主人のまじないが効いたのか?
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