遅く起きてTVを付けたら、弾みで指がリモコンの釦に触れたようで、チャンネルがNHK教育に。 そこでは偶々、音大の指揮科の授業の様子をやっていたので、すぐに寝室の主人に伝えた。 休みの日はいつもごろごろしていてなかなか起きて来ない主人だが、私が番組の内容を伝えるとすぐに起きて来て、番組終了までTVに齧り付いていた。パジャマのままで。
番組内容は、東京音楽大学で教鞭を取る、指揮者・広上淳一と、彼の指導を受ける学生達のドキュメンタリー。 マエストロの駄目出しを容赦なく食らう教室の指揮台は「死刑台」と呼ばれ、そこで学生達は血祭りに上げられるのだが、広上さんの指摘は一々的を射ている。 それを一々頷きながら見詰めるうちの主人は、家の事情で実用的な進学先を選ばざるを得なかったので、いいなあ〜、音大行きたかったなあ〜とずっと言い続けていた。 結局家業は継がずに、少しでも好きな事に関われる仕事に就いた訳だけれど、やはり好きな音楽を好きなだけ勉強したかったという思いは残っているらしい。 「やっぱり、独学だと時間がかかるんだよなあ。こうやって、若い時分にちゃんとした先生に着いて教えて貰えるのって、羨ましいよ」 面白かった!と言った後で、そうも言ったのであった。 勉強したい事があるのって、いいよね。 私はどうだったかなあ……うーん(恥)。
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