天上天下唯我独尊

2012年04月23日(月) 夢現

うちの主人は立ち仕事が多い。
脚が痛いだのだるいだのと言って、布団の中で横になっても、蝿のように足を摺り合わせる。
最近は仕事が立て込んでいるようで、かなり苦しそうだ。
冬の間は寒かったので、布団から出て足を摩ってやる気になれなかったが、今はすっかり暖かいので布団から起き上がり、よしよし可哀相にと足のマッサージを始めた。
しかし私も眠くなったので、気持ち良さそうに目を瞑っている主人に訊いてみた。
「ねえ、私ももう眠ってもいい?」
主人は首を横に振った。
「寝ちゃ駄目なの? もう暫く続ける?」
と訊いたら、今度はうんと頷いた。
仕方無いなあ、と暫く摩り続けたが、私も限界が来た。
「もう終わっていい?」
主人が頷いたので、私も漸く横になった。

翌朝、主人にその話をしたところ、全く記憶に無いと言う。
止めちゃ駄目と首を横に振った事はおろか、私が足のマッサージをした事すら覚えていないそうである。
でも、主人が気持ち良さそうにしていたからいいや(笑)。


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