先週に引き続き、NHK-BSで「フローズン・プラネット」を見る。 前回はバウンドするウミガラスが印象に残ったが、今週のメインは南極の皇帝ペンギンの子育て。 1個の卵を産んだ雌はそれをオスに託し、自分は餌を狩りに長期出張に出る。 その間、雄は肩を寄せ合うように、じっと集団で寒さに耐えて過ごすのだ。 自分の足の上に卵を載せ、足とお腹の間で卵を温めながら。 そして雛が孵り、雌が沢山の魚を蓄えて戻ると、雛は母親の嘴の中に自分の嘴を突っ込んで餌を貰う。 今度は選手交代。空腹過ぎる雄が自分と雛の餌を獲りに行く訳だが、そのためには雛を雌に預けなければならない。 雛の受け渡しは、雌が雄に正面から接近して雛を雌の足の上に載せなければならないのだが、中には何故かビビッて後退する雄も。 雌近付く、雄後退する、これでは永遠に受け渡しが出来ないではないか。 雛が母親の懐に自分の足で歩いて行く訳には行かないのか?と思ったら、まだ毛の生え揃っていない雛は、外気に触れると凍死してしまうのだそうで。 受け渡しに失敗した夫婦の雛は、凍り付いて氷の上に転がって、短い生涯を終えていた。 そして子を喪った夫婦は、他所の子供を狙う。 受け渡しに微妙に失敗して、親鳥の懐から出てしまった雛。 他所のおじさんおばさん、そして本当の親までもが、1羽の雛を追い掛け回す。 大人達に揉みくちゃにされる雛。皆必死なので、どれが本物の親だかわからない。もうカオス。 そして長時間氷の上にいたせいで凍死して転がる雛には、もう誰も見向きもしないのだった……誰も得しない結末。
それを大笑いしながら見ていたら、 「シオン、何でこの場面で笑えるんだ……」 と主人がドン引きしていた。 ええー? 私だけ??
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