2011年06月01日(水) |
映画「アリス・イン・ワンダーランド」 |
2010年のアメリカ映画。 ジョニー・デップが出るという事もあって、昨年は日本でも散々宣伝していた。 題名の通り、ルイス・キャロル原作の「不思議の国のアリス」を基にした、ファンタジー映画だ。 ディズニー映画版は見た事無いけれど、子供の頃は繰り返し絵本で読んだものだ。 トランプの兵隊がバケツをぶら提げて、ペンキでバラの花を赤く塗る場面とか、断片的にだけれど、挿絵も覚えている。 誰でも知っていると思っていた「不思議の国のアリス」だが、なんと
うちの主人ときたら、知らないと言う。
えっ。 本当に? 本当に。 題名は聞いた事があるけれど、話の内容までは知らないという。 何で知らないの? 読んだ事無いし、興味も無いから。 子供の頃、絵本とか読んで貰わなかったの? あんまり無いかな。字が読めるようになってからも、作り話より事典なんかを見るのが好きだった。と彼は言った。 有名児童書や世界名作シリーズは、誰でも子供の頃に通る道だと思っていたので、主人の話は私にとってかなり驚きだった。 「森は生きている」も知らないのかと驚いた事があったが、「不思議の国のアリス」を知らない人間が現代日本にいるとは。 しかも私のすぐ傍に。 確かに知らないからと言って、人生において困る訳ではないけれど、映画を観る前にある程度知っていた方が良いかと思って、さらりと粗筋は教えておいた。
さて映画本編。 まあ、豪華なファンタジー。 最後にどんでん返し来るかー?と身構えたが、全然。 そのまま、赤の女王が悪者で、白の女王の治世になっておしまいであった。 白の女王はアン・ハサウェイ。相変わらず美人だ。 赤の女王は大竹しのぶかと思ったが、違う人だった。日本人じゃなかった。 デブの双子は見た事ある顔だな、誰だっけ……と一時停止ボタンを押して、考え込んでしまった。 そうしたら、主人が叫んだ。 「あれだ、『村でただ1人のホモ』!」 おお、そうか! よく気付いたなあ。 正確には村でただ1人のゲイだけれど、要するに「リトル・ブリテン」に出ていた、イギリスのコメディアンである。 (「リトル・ブリテン」はイギリスのコント番組。面白かった。ああいうの大好き! ブラック過ぎて日本では多分ウケが悪いだろうけれど) アリスが現実世界に戻ったその後は、とって付けたようでイマイチだった。 不思議の国メインだから仕方無いのか。 あれだけ大々的に宣伝した割には、中身が薄い気がした。 映像は豪華で美しいのだけれど。
|