2011年05月30日(月) |
映画「オーケストラ!」 |
マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」を破って、パリでオープニングNo.1を記録したという、2009年のフランス映画。 フランスものが肌に合わないのは学習済みだが、主人が観たいと言うので、わうわうを録画しておいて、休日に一緒に鑑賞した。
ボリショイ劇場の清掃員として働く嘗ての名指揮者が、ボリショイ交響楽団を名乗って演奏旅行に出掛けるべく、昔のオケ仲間を集めるというお話。 役者はちゃんとロシア語とフランス語を喋っているし、現地語じゃなくて何でも英語で済ませてしまうアメリカ映画と違って、母国語を大事にするフランス人は他国語にも敬意を払うのかと一寸感動した。 その姿勢は大変評価するが、肝心のストーリーは、音楽をやっていた者として、それはあり得ないでしょ……と激しく突っ込みを入れたい。 そのあり得なさと言ったら、「のだめカンタービレ」の比ではない。 その点に目を瞑りさえすれば、感動的で楽しい映画だった。私の好きな小ネタ系もあるし。 主人に言わせれば、 「指揮者の棒がなあ……もっとちゃんと指揮の指導を受けて欲しかった。『のだめ』の千秋の方がずっと上手」 だそうで。 千秋先輩役の玉木宏君は、ちゃんと指揮のレッスンも受けたそうで、回を追う毎に見られるようになっていたもんな。 それでも、主人も「面白かった!」そうである。
クラシックが好きな人にも、そうでない人にも楽しめる映画だと思う。 但し、虚構を虚構として楽しめない人には向かない。 「のだめ」程度で、音楽を馬鹿にしとる怪しからんなどとキーキー怒るような人にはお薦めしない。
|