震災後、あれだけガラガラだったスーパーの棚は今、殆ど品揃えが元に戻っている。 先日まで売っていなくて困ったリケンのノンオイル青じそドレッシングがやっと手に入って、そう感じた。 でも一寸残念な事も。 いつもの牛乳が入荷出来なくて、他から仕入れたらしい美味しい低音殺菌牛乳があったのに、元に戻ったせいでもう売られていない……。
うちは地震の被害だけで済んだが、津波の被災地はTVで見る以上に酷かったという。 現地入りした人から聞いたところによると、惨状を目にして本当に言葉を失ったらしい。 津波から数日後に、テレビ朝日の渡辺と言うベテランのアナウンサーが、現地からの中継レポートの最中に泣いてしまっていたが、大の男がそうなっても無理もないほどの状況だったのだろう。 そんな被災地には支援が寄せられ、今では豊富に物があるらしく、最近行った人によると、こっちよりもよっぽど豊かなのだとか。 何でもあると言う。家以外は。
知り合いの同僚が、被災地の同業者に仕事道具を差し入れに持って行った際、 「出来る限りのお手伝いはします。他に何か欲しい物はありますか」 と申し出たら、相手はなんと、 「今貰ったような物は何とかなるんですけれどね。アレとアレが欲しいので、あったら下さい」 と図々しくも抜かしたのだそうだ……人としてどうなの。 同僚は当然ムッとして、 「ハァ? 知るかよ。そんなもん、うちにだって無えよ」 と言い捨てて帰って来たという。 その相手と言うのは、以前から香ばしい評判の人だったので、さもありなんというところだったらしいが、それにつけても言い返した同僚はよくやったと思う。 知り合いの同僚というのも、結構人に嫌われるタイプらしい。(しかし本人に自覚無し) 毒をもって毒を制す。彼を派遣した人はそこまで見越していたとしたら、なかなかの切れ者かと思う。 そんな事言われてまでそこに支援する必要があるのかとも思うが、そこの所長(図々しい奴の直属の上司)は昔知り合いがお世話になった人だそうで、 「あの人(所長)は助けたいが、あいつ(図々しい奴)の手柄になるのは嫌」 というジレンマに苛まれているようである。
TVでは流石に流さないような非常にムカつく被災者の話をネットで見かける事があるが、非常識な人間はそれだけで目立つため、それが恰も被災者全てであるように思われるのは、遺憾である。
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