天上天下唯我独尊

2011年01月30日(日) ひとりオイル・ショック

主人と郊外の大型ショッピングセンターに行った。
「大型」と言っても、田舎なので、そんなに大きくはないのだけれど。
目当ての物が無かったので食品売り場に行くと、えっこの町こんなに人がいたの……?と驚くほど、混雑していた。
レジは長蛇の列で、皆が大量に買って行く。
「あーあ、こういう所で纏め買いするから、昔からの地元の店が潰れるんだよ……」
と渋い顔をする主人。
そうよねえ、地元の店で買わないと、地元の経済は回らないもんね。
因みに私は、食品の纏め買いはしない。寧ろ出来ない。
多分、世の中の料理好きで料理上手な人々は、あり物を組み合わせて作れるのだろう。
しかし私の場合、食材の残り具合を見ても、アレが無いとあの料理が出来ない!という固定観念に囚われ過ぎているのか、アレが無くてもいいや〜とはならずに、結局ほぼ毎日買い物に行く破目になるのである。
早い話が、地元の店がどうの以前に、私の料理の腕の問題なのだ。
さし当たって、当日分の食べ物を買って、レジに並ぼうかというところで、とある物が目に入った。

おひとり様2パックまで
トイレットペーパー30mダブル12個入
227円

この値段でお目にかかれるなんて、なかなか無い。
私は迷う事無く、2パックずつを両手に取った。
「えっ、こんな買うの……?」
と戸惑う主人に片手の2パックを渡し、、
「腐らないからいいでしょ。安売りのトイレット・ペーパーって27.5mが多いんだけれど、これはダブルで30m、買いですよ」
と言ってさっさとレジに並んだ。
パッと見は判らないが、30mのような顔をして並んでいる27.5mのトイレット・ペーパーを、私は許せない。
12ロール入りなら、2.5×12=30〔m〕、ロール1個分も違うのだ。
同様に、2枚重ね160組しか入っていないティッシュ・ペーパーも許せない。
400枚200組が昔からのスタンダードなのだ。
それが同じ枚数で薄型の箱が主流になり、消費者の目を欺くように、いつの頃からか同じ大きさで160組の物が出回るようになった。
製紙会社のそのやり方が許せない。
「4パックも本当に買うの……?」
とまだ主人がブツブツ言うので、買うの!と断言すると、
「シオンはまだオイル・ショックの最中に生きているのか……」
と呆れられた。
うん、オイル・ショックの時代の子供だからね。
その頃の記憶は無いし、うちの親は全く買い溜めしなかったらしいけれど。


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春 紫苑 [MAIL]

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