| 2011年01月02日(日) |
映画「おとうと」……脱落 |
年末年始は借り物のDVDやこれまで録画し溜めた番組を見て過ごしている。 そろそろ容量も一杯になって来たので、ぼちぼち減らさないとね、と映画「おとうと」を観た。
ハイ、20分で脱落。
映画冒頭から漂う寅さん臭に、これはフランス映画同様、私には合わなさそうだと思ったら、やっぱり駄目だった。 一緒に観ていた主人が、開始20分で、 「何か苛々して来た」 と言ったのだ。 品の無い大阪弁、熱狂的阪神ファン、酒乱と、彼の大嫌いな要素が揃ったので、限界だったらしい。 私も、最後には涙涙の感動物語らしいと聞いてはいたが、感動なら他の映画やドラマでもいいや……という気分になったので、停止ボタンを押してそのまま消去した。
吉永小百合演じるあのおっかさん、おかしいよ。 自分の娘よりも弟の方が可愛い訳? 幾ら綺麗でも、こんな母親じゃ嫌だわ。 娘の晴れの日なんだから、問題行動を起こすと判り切っている弟を切るのが当然の判断だと思うのだが、どれだけ弟に甘いんだよ。 ましてや婿さんの方は家柄が良いのだから、スタートラインから不利な花嫁側がより不利になるような状況に追い込んでいるこのおっかさんが問題だと、私は思った。 うちの母親なら、いきなりやって来た招かれざる客のために席を作るなんて馬鹿な事はせずに、迷わずこの弟を式場から摘み出してくれるだろう。 問題児の弟に1番近い、このおっかさんとその兄が防波堤にならずして、誰がこいつを押さえ込めると言うのだ? 体を張って止めるべき立場にいるのに、多くの人に迷惑がかかるのを手を拱いて見物しているだけで、嵐が過ぎれば俯いてただ謝るだけ。 これでは何も解決しないのに、馬鹿なの? このおっかさんが弟を甘やかしているのが、全ての元凶なのではないか、と私も苛々が頂点に達した所で主人の先程の台詞。 やはり精神衛生上宜しくないね、正月から肌に合わないのを観るのは。 唯一面白かったのは、問題児の弟(花嫁の叔父)をうんこを見るような目で見る、花嫁の祖母の表情。 笑えたけれど、あのお祖母さんの気持ちは凄くよく解った。 私もああいう下品な人、大っ嫌いだもの。
そもそも私、寅さんも嫌いだからなあ。 あれは開始5分で駄目だった。 国民的映画などと言われるが、人気の秘密を理解しようとすらもう思えない。
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