2010年05月14日(金) |
大人の修学旅行その2 1日目 |
朝、主人を送り出してから、掃除と部屋の片付けと掃除を済ませ、電車に飛び乗った。 駅で落ち合って、近況報告をしながらお昼を食べた後、友人の車で温泉地へ。 持ち込みOKとの情報を得ていたので、途中でスーパーに寄って、酒とつまみを買うのも抜かり無く。 宿に到着して、お茶菓子を食べながら昔話に花が咲く。 「そう言えばA君、今、大変らしいよ」 A君というのは、我々共通の学生時代の友人なのだが、彼女は今でも時々メールを交換しているという。 そういや彼は元気なのかね、と訊くと、元気無いみたいよとの返事が返って来た。
大学院を出て某省庁に就職したものの、数年で退職、その後はアルバイトで食い繋ぎ、家庭を持って再就職したと思ったら、リーマン・ショックの煽りを受けて失職したとの事。 そりゃ、大変だわ……。 「最初の仕事、辞めなきゃ良かったのに……馬鹿だなー」 「ホントそうだよね。何も辞める事無かったのに。折角公務員になったのにさー」 他人事ながら、馬鹿だ、勿体無いと惜しんでしまう。 彼には彼なりの思いがあって辞めたのはわかるが、その判断が正しかったとは、我々にはとても思えない。 「そうだ、シオンちゃん、メールしてみる?」 と言われたので、彼女の携帯を借りて、ちんたらメールを打ってみた。 (普段携帯でメールなど殆どしないため、打つのに時間がかかるのだ) [久し振り。お元気ですか。今ぽんちゃんと一緒にいます。シオン] すぐに返事が来た。 [おお、秋さん久し振りです。結婚して苗字が変わったと、山さんから聞きました。今ふたり一緒にいるって、どうしたの?] 失業者相手に「温泉に遊びに来た」と優雅な事を言うのもどうかと思ったが、嘘を吐いても仕方が無い。 [今、温泉にいます。大人の修学旅行ってやつ。私は秋姓から春に変わりましたが、ぽんちゃんも苗字が変わるよ。山さんじゃなくて川さんになるそうです] てか、ぽんちゃん、結婚の事A君に話していなかったのかよ。 「そう言えば、まだ言っていなかったね」 と彼女。親しい人にしか報告していないらしい。 でも私、引っ越しました葉書を学生時代の友人に出す際、ぽんちゃんの結婚も吹聴しちゃったわ……情報漏洩してごめん。 送信の仕方がイマイチわからなかったので、いちいちやりとりを見せて送信して貰っていたが、彼女は「大人の修学旅行」という言葉が気に入ったらしい。 「いいねえ、これ。使わせて貰うわ」 と言っていた。 大本はどこか知らないが、うちの主人が使っていたのよー。
つーかA君、早く仕事見付かるといいね……。 嗚呼、どうして最初の仕事を(以下無限ループ)
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