今年は生誕200年記念という事で、ショパン・イヤーらしい。 ふふふ、来月はツィマーマンを聴きに行くのよ♪ オール・ショパン・プログラムですって! 閑職に回された主人に、一応その日は早く帰宅するように厳命しておいた。
で、予習のためにショパンのCDを聴いていたら、自分も弾きたくなって来た。 ピアノは現在、居間から1番遠い部屋にある。 そして現在、引っ越しの余韻で、その部屋は物置になっている。 のだめじゃないので、ある程度片付かないと、ピアノを弾く気にはなれないのだ。 電子ピアノの重さは、確か80kg台。 主人と同じぐらいか。 彼に頼みたいのはやまやまだが、仕事から疲れて帰って来たところに力仕事をお願いするのは、流石に気がひける。 そうだ、下に毛布でも入れて引き摺ったら、自力で何とかなるのではないだろうか、と思い立った。
結果、何ともなりませんでした……。
横に動く事は動くのだが、ピアノが部屋から出ない。 横幅の関係で、入り口で引っ掛かるのだ。 ここで疑問が。 引越し業者は一体、どうやって搬入したんだ? 仕方がないので、元の場所に戻しておいた。 何という徒労。 帰宅した主人に相談すると、縦にしたのでは?と言う。 なるほど、そう言えば、運ぶ時に水平じゃなくてもいいかと訊かれたような気がする。 縦にすれば、出入り口は余裕で潜れる。 そうか、そういう事か……。
夕食後、主人に手伝って貰って運ぼうとしたが、私の腕が限界だった。 日頃使わない筋肉を酷使したようで、腕がふるふるして、力が入らない。 暫く移動は諦める事にした。 後遺症は翌日も続き、掃除も洗濯もお休みして、夕食は呆れ顔の主人に作って貰った。
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